データ分析から分かったオンラインでモテルための最強のプロフィール:太田智美のビビビ「TEDTalks」ピックアップ!
「TEDTalks」の中から、編集部の太田が「ビビビ」と感じた動画をピックアップし、不定期に紹介する企画。今回取り上げる動画は、「How I hacked online dating」だ。
本連載では、TED(「Technology Entertainment Design」の略)が主催するカンファレンスの講演動画「TEDTalks」の中から、編集部の太田が「ビビビ」と感じた動画をピックアップし、紹介していきます。
「How I hacked online dating」
エイミー・ウェブ(Amy Webb)氏は、理想の男性と結婚するためにオンラインデートサイトに登録し、結婚相手にふさわしい男性をスコアリングした。しかし、ライバルに負けずに高スコアの男性に振り向いてもらうためには、「ライバル変数」を分析する必要があった。
方法は簡単。まず、自分が本当に結婚したいと思う架空の男性のプロフィールを10個作成。あとは、これらの男性に惹かれる女性を、ただただ待つだけだ。
彼女は、2種類のデータに注目。1つは質的データ、もう1つは量的データだ。質的データとは、「ユーモアセンス」「口調」「コミュニケーションスタイル」のようなもの。量的データとは、「プロフィールの長さ」「メッセージの間隔」などである。この結果を基に自分のプロフィールを作成すると、彼女は一躍オンラインデートサイトで大人気となった。
データの分析結果は、次のとおり。
- 頭の良い人が書く文章は長く(約3000〜5000語)、どれも面白い。しかし、人気のある人の文章は、わずか平均97語。内容は必ずしも面白いものではないが、読み手の興味を引く。
- 人気のある人は、あいまいな言葉を使う。例えば、「自分の好きな映画は 『イングリッシュ・ペイシェント』です」などと具体的に示さない。具体的であればあるほど、否定的な印象を持つ人も増える。
- 前向きな言葉も必要。人気のある女性が多く使っていた単語は、「楽しい」「女の子」「愛」など。ここで重要なことは、声をかけやすくすること・心を通わせる手がかりを示すことだ(彼女が書いたのは「日本語が流暢で JavaScriptが得意」というプロフィールだったが、これを変える必要はない)。
- メッセージは平均23時間空けて送る。
- 女性の場合、ある程度肌を露出した写真を選択。
ウェブ氏は、これらのデータ分析から結婚という幸せをつかみ取り、子どもにも恵まれた。ここで彼女が言いたかったのは、オンラインデートサイトでモテるための話でも、自分に合った結婚相手を見つけることでもない。夢の実現やビジネスでも、自分の構想を明らかにしデータを収集して分析するという、これと同じような方法を当てはめてみてはどうかということだ。
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