Java 8&Java EE 7に対応した「Spring Framework 4.0」正式版リリース:WebSocketやREST APIのサポート強化
米Pivotalは2013年12月12日、オープンソースのJavaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework 4.0」の正式版をリリースした。
米Pivotalは2013年12月12日、オープンソースのJavaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework 4.0」の正式版リリースを発表した。Java 8とJava EE 7に対応し、WebSocket、REST API、HTML5、Webメッセージングのサポートなどの機能強化を盛り込んでいる。
Java 8のサポートはプレリリース版をベースとして実装され、2014年3月にOpenJDK 8が正式リリースされた時点で直ちにプロダクション対応を可能にした。また、新しい言語機能のLambdas、メソッドリファレンス、JSR-310といった機能を活用しやすくしたほか、Hibernate、Quartz、EhCacheなどのオープンソースライブラリも最新版に対応させた。
アプリケーションアーキテクチャ関連では、RESTful原則に基づくアプリケーション分解の傾向に対応。新たな非ブロッキングAsyncRestTemplateをFuturesのようなJava言語機能と組み合わせ、よりリアクティブなイベント駆動型RESTサービスを構築できるようになった。
Spring Framework 4.0のBean定義インフラ「Conditional」を基盤とする「Spring Boot」では、RESTベースのマイクロサービス向けの「コンテナレス」(組み込み)ランタイムを提供し、単一の実行可能JARとしてのパッケージ化を可能にした。また、HTML5、WebSocket RFC 6455、JSR-356のサポートを通じて、リアクティブなイベント駆動型アプリケーションを構築できるようになった。
Spring Framework 3から導入されたアノテーション駆動型プログラミングモデルも強化された他、Java EE 7関連では、Java EE 7で導入されたJMS、JTA、JPA、Bean Validation仕様などの改訂に対応している。
Spring Framework 4.0はApache 2.0ライセンスに基づき、オープンソースで提供されている。
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