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TalendがApacheライセンスに移行を発表、再利用しやすい体系へ
データの加工や抽出、マスターデータ管理のためのツール「Talend」がライセンスを変更する。他の製品に組み込んだ配布を許容して、ユーザーの拡大を目指す。
Talendは2014年1月28日、ETL、ESB、EAIなどの機能を提供するデータ統合・連携基盤である「Talend Open Studio」のApacheライセンスへの移行を発表した。現在、Talend Open Studioシリーズには以下の5つのツールがあり、いずれもOSSで配布している。
- Talend Open Studio for Big Data:データのロード、抽出、変換、処理
- Talend Open Studio for Data Integration:さまざまなシステム上のデータの変換、連携処理
- Talend Open Studio for Data Quality:データクレンジング処理
- Talend Open Studio for ESB:エンタープライズサービスバス
- Talend Open Studio for MDM:マスターデータ管理
このうち、Talend Open Studio for Big Dataは、2012年の発表当初からApacheライセンスであった。Talend Open Studio for Data Integration、Talend Open Studio for Data QualityおよびTalend Open Studio for ESBは、GPLライセンスを採用していたが、既にライセンス移行の最初のステップとして、LGPLライセンスに移行している。いずれも2014年内にApacheライセンスに移行予定だという。
今回のライセンス変更により、同ソフトウェアを別のアプリケーションに組み込んで配布することも可能になることから、開発元であるTalendではユーザー拡大を目指すとしている。
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