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5分で分かる「ECM」:ペーパーレスから統合管理へ(1/6 ページ)
企業がコンテンツを管理するための取り組み全般を指す「ECM(Enterprise Content Management)」の存在価値が、ここに来て再びクローズアップされつつあります。あらためてその役割と効果について整理してみましょう。
はじめに
「ECM」という用語を聞いたことがあるでしょうか?
ECMは“Enterprise Content Management”の略称で、その名の通り「企業がコンテンツを管理する」ための取り組みのことを指します。あるいは狭義には、そうした取り組みを支援するITシステム全般のことを指します。
しかし「コンテンツを管理する」というだけでは、何だか漠然としていてよく分からないかもしれません。そこでもう1つ、「統合」というキーワードを付け加えたいと思います。つまり、企業が社内で抱えるあらゆる種類のコンテンツを「統合して」管理するためのシステムというわけです。
このECM、かつて「オフィスのペーパーレス化」が叫ばれた2000年代初頭に、かなり大きく取り沙汰されたものの、期待されたほど広くは普及しませんでした。しかしここに来て、その存在価値が再びクローズアップされつつあります。その最大の理由は、先ほど述べた通り、ECMがあらゆるコンテンツを「統合して」管理できるところにあるのです。
以降では、その辺りについて掘り下げながら、ECMが具体的に何ができるもので、その導入によって企業はどんな効果を期待できるのか、少しずつ紹介していきたいと思います。
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