「Red Hat Enterprise Linux 7」がリリース――systemd導入、Dockerサポート:AD連携を強化しXFSが標準に
レッドハットが企業向けLinuxディストリビューションの最新版となる「Red Hat Enterprise Linux 7」をリリースした。
米レッドハットは2014年6月10日(米国時間)、企業向けLinuxディストリビューションのメジャーアップデートとなる「Red Hat Enterprise Linux 7」(RHEL 7)をリリースした。
RHEL 7では、「Docker」などのLinuxコンテナーを通じて物理環境、仮想化環境、クラウド環境を横断するアプリケーションの開発、配信、移植性能を強化。ファイルシステムは「XFS」が標準となり、500Tbyteまでのスケーリングに対応する。
クロスレルム認証ではMicrosoft Active DirectoryのユーザーがWindowsとRed Hat Enterprise Linuxのドメインにアクセスできるようになり、異種混在環境のデータセンターにおけるRed Hat Enterprise Linux共存の柔軟性が高まったとしている。
また、現代のデータセンター運営に対応して、「systemd」などのインフラコンポーネントやスケーラビリティのためのパフォーマンスプロファイル、チューニング機能などを導入。「OpenLMI」では統合管理ツールや業界標準の管理フレームワークを提供し、管理やシステム設定の合理化を図っている。
セキュリティ機能では、攻撃や不注意による障害からシステムを守るため、コンテナー化を通じたアプリケーションの分離機能が強化されている。
なお、RHEL 7を搭載したヒューレット・パッカードのHP ProLiantサーバーは、「SPECjbb2013」(Javaアプリケーションサーバーの性能を測定するベンチマーク)のマルチJVMベンチマークで複数の世界記録を達成したとしている。
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