AWS、ElastiCacheとAuto Scalingに新機能を追加:AWS情報アップデート
キャッシュサービスにもエラスティックな機能が盛り込まれた。オートスケーリングでも、インスタンスの拡張/縮小時に管理上の利便性を高める機能が追加されている。
米Amazon Web Services(AWS)は2014年7月30日、キャッシングサービスの「ElastiCache」と自動スケーリングサービス「Auto Scaling」の新機能を発表した。
ElastiCacheはMemacachedやRedisを使ってクラウドにインメモリキャッシュを導入できるサービス。新たにキャッシュノードを柔軟に配置できるモデルの提供が開始された。
これまでクラスタのノードは全て単一のアベイラビリティゾーンに置く必要があったが、新モデルでは、1つのリージョン内で複数のアベイラビリティゾーンにノードを分散させることが可能になった。これにより、クラスタの安定性を高める一助になるとしている。
新しいノードのアベイラビリティゾーンは、キャッシュクラスタを新規に作成する際、または既存のクラスタにノードを追加する際に選択できる。各ゾーンごとにノードの数を指定できるほか、「Spread Nodes Across Zones」(ゾーン間でノードを分散)のオプションも利用できる。
Auto ScalingにはEC2インスタンスの管理に関する3種類の新機能が追加された。このうち新しいインスタンスライフサイクルアクションAPIでは、新たにローンチしたインスタンスを待機状態に置いて、ソフトウェアのインストールといった動作を行ってからAuto Scalingグループに追加できる。一方、インスタンスの終了では、終了を一時停止させて原因を調べたり、ログを取得したりできるようになった。
また、インスタンスをAuto Scaling Groupで管理したまま「InService」状態と「Standby」状態の間で切り替えられる機能は、インスタンスのアップデートや変更、トラブルシューティングなどに利用できる。
さらに、インスタンスをAuto Scaling Groupから切り離して単独で管理したり、別のAuto Scaling Groupに追加したりできる「DetachInstances」機能も加わった。
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