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パブリッククラウドでDaaSを可能にするWindows Server 2016の新機能vNextに備えよ! 次期Windows Serverのココに注目(41)(2/3 ページ)

Windows Server 2016の「リモートデスクトップサービス」には、いくつか新機能が搭載されます。今回は、Windows Server 2016 Technical Preview(TP)3およびTP4から利用可能になった「セッションベースのデスクトップ展開」の新機能を説明します。

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Windows Server 2016の個人用仮想セッションデスクトップとは?

 Windows Server 2016では、これまでの「セッションコレクション(Session Collection)」に加えて、新たに「個人用セッションデスクトップ(Unmanaged Personal Session Desktop)」がサポートされます(前出の表1を参照)。

 セッションコレクションは、RDセッションホストのマルチユーザー利用環境であり、RDSが「ターミナルサーバ」や「ターミナルサービス」と呼ばれていたころからのRDSの標準的な利用形態になります。

 セッションコレクションは、1台または複数のRDセッションホストのプールで構成され、ユーザーからのリモートデスクトップ接続を受け付けます。以前とは異なるRDセッションホストに接続されてもユーザー環境を再現できるように、ユーザープロファイルディスクがサポートされます(画面2)。

画面2
画面2 Windows Server 2016 TP4のセッションコレクションの作成ウィザード。Windows Server 2016 TP4時点では、個人用セッションコレクションをウィザードで作成することはできない

 セッションコレクションの作成やRemoteAppプログラムの公開などの構成は、「サーバーマネージャー」に統合されたGUI(Graphical User Interface)上で管理できます。Windows PowerShellでセッションコレクションを参照すると、「PooledUnmanaged」となっていることに注目してください(画面3)。セッションコレクションは、「管理されていない」「プールされた仮想デスクトップ」のRDセッションホスト版ということです。

画面3
画面3 Windows Server 2016 TP4に作成したセッションコレクション。RD Webアクセスのポータルを通じて、デスクトップまたはRemoteAppプログラムをユーザーに公開できる。Windows PowerShellでのコレクションの種類は「PooledUnmanaged」であることに注目

 新しい個人用セッションデスクトップは、1ユーザーに1台のRDセッションホストを恒久的に割り当てるコレクションです。ちょうど、「管理されていない」「個人用仮想デスクトップ」をRDセッションホストで置き換えた形になります。個人用セッションデスクトップでは、ユーザーの恒久的な割り当てとローカル管理者権限の付与がサポートされます。

 個人用セッションデスクトップはWindows Server 2016 TP3で初めてサポートされましたが、TP4の現時点でも、コレクションの作成と構成はWindows PowerShellで行う必要があります。

 以下のPowerShellコマンドレットのように、「-PersonalUnmanaged」パラメーターを指定してセッションコレクションを作成します。ユーザーの自動割り当てを行うには「-AutoAssignUser」パラメーターを、ユーザーへのローカル管理者権限の付与は「-GrantAdministrativePrivilege」パラメーターを指定します(画面4画面5)。

New-RDSessionCollection -CollectionName "<コレクション名>" -SessionHost @("","") -PersonalUnmanaged -AutoAssignUser -GrantAdministrativePrivilege -ConnectionBroker


画面4
画面4 「New-RDSessionCollection」コマンドレットを使用して、個人用セッションデスクトップのコレクションを作成する。コレクションの種類は「PersonalUnmanaged」。Windows Server 2016 TP4の時点では、RDSの管理コンソールにはコレクションは表示されない
画面5
画面5 ユーザーは、RD Webアクセスポータルを使用して、個人用セッションデスクトップに接続できる。ユーザーへの割り当ては、自動または手動で行える

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