Pythonエンジニア育成推進協会 発起人会が発足、2017年春にPython試験を実施予定:Pythonの普及推進、Pythonicの理解促進
Pythonエンジニア育成推進協会 発起人会が発足した。冬までに無料ベータ試験を実施した後、2017年春に全国で本試験を開始する予定。
Pythonエンジニア育成推進協会 発起人会が2016年4月21日に発足した。同年7月にPythonエンジニア育成推進協会を一般社団法人として設立する予定で、これからPythonを習得し始める人などを対象にを示し、習熟度チェックができる学習プログラムや認定試験制度を用意する他、Pythonに関連した試験情報を発信することで、Pythonの普及を推進し、Pythonを使う人たちの間で共有されているプログラミングフィロソフィー「Pythonic」の理解を促進する。
Pythonは、シンプルなコードの記述、可読性の高さ、理解のしやすさなどを特徴としている。「Pythonicである」とは、ごく簡単に言うと、Pythonの特徴をコーディングで重視し、Python“らしい”書き方として自然であることだ(参考)。
また、Pythonはビッグデータや機械学習、Webサービス開発などで注目を集め、転職・求人サイトを展開するIndeedが2015年12月に調査した結果によると、「米国での求人件数はJavaに次ぐ2位で、4万件を超える」という。日本での求人数はまだ少ないものの、ここ2年間で増しており、近い将来には人材不足になると見られている。こうしたPythonに関する背景から、同発起人会では、Pythonエンジニアの育成を目指して業界団体を設立することにしたとしている。
今後は、2016年夏〜冬頃に4回程度の無料ベータ試験を実施する。ベータ試験の開催地は東京のみの見込みだが、会場を無料提供する地方協賛会社があれば、1回10名までを条件に地方でも開催するとしている。その後、2017年春に全国のオデッセイ コミュニケーションズCBTテストセンターで本試験を開始する予定だ。
当初予定する試験の内容は、文法基礎を問う「Python 3 エンジニア認定基礎試験」と、Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う「Python 3 エンジニア認定データ解析試験」の2種類。どちらも問題数は40問で、解答時間は1時間である。受験料金は一般が1万円、学生が5000円(いずれも税別)。試験問題はNECマネジメントパートナーが作成し、Pythonエンジニア育成推進協会関係者が監修する。
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