新人さん、いらっしゃ〜い♪――新入社員の迎え方 配属初日編:田中淳子の“言葉のチカラ”(30)(3/3 ページ)
「出社したら部署の人が誰もいなかった」「机が用意されていなかった」――あなたの部署に配属された新入社員が張り切って働いてくれるようになるためには、こんなことをしてはダメ。では、正しい新人の迎え方とは?
準備段階から「歓迎」は始まっている
筆者も転職者を迎え入れる際に、似たようなことをやったことがある。
人事部のオリエンテーションが終わり、自席に案内されたニューフェースがPCのセットアップを行いメールを設定すると、「新着メール」がたくさん届いている。
“入社したばかりなのに、なぜだろう?”
メールを開くと、まだ名前も分からない同僚たちから、いろいろな文面で「Welcomeメッセージ」が届いている。入社前日に、メンバー全員で新しい仲間にWelcomeメールを送っておいたのだ。これは、とても喜ばれた。
新人も転職者も、新規参入者は不安を抱えているものだから、迎える側が不安を少しでも和らげるために、「Welcome」な気持ちを表現することは大切だ。
どうやって歓迎の意を表すか、受け入れ前に話し合ってみるのも良いだろう。その話し合い自体が、「新人を迎え入れるぞ」というムード作りにつながるからだ。
筆者プロフィール 田中淳子
グローバルナレッジネットワーク株式会社 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー
1986年 上智大学文学部教育学科卒。日本ディジタル イクイップメントを経て、96年より現職。IT業界をはじめさまざまな業界の新入社員から管理職層まで、延べ3万人以上の人材育成に携わり28年。2003年からは特に企業のOJT制度支援に注力している。
日経BP社「日経ITプロフェッショナル」「日経SYSTEMS」「日経コンピュータ」「ITpro」などで、若手育成やコミュニケーションに関するコラムを約10年間連載。
著書:「ITエンジニアとして生き残るための「対人力」の高め方」(日経BP社)「ITマネジャーのための現場で実践! 若手を育てる47のテクニック」(日経BP社)「速効!SEのためのコミュニケーション実践塾」(日経BP社)など多数。
電子書籍「『「上司はツラいよ』なんて言わせない」(ITmediaのebook)、「田中淳子の人間関係に効く“サプリ”――職場で役立つ30のコミュニケーション術」(ITmediaのebook)
ブログ:田中淳子の“大人の学び”支援隊!
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