「Windows Bridge for iOS」が機能強化、iOSレイアウトAPIをサポート:iOS APIとObjective-C開発環境でUWPアプリを開発
マイクロソフトはオープンソースプロジェクト「Windows Bridge for iOS」の新機能追加を発表。iOSレイアウトAPIのサポートやCoreFoundationフレームワークの統合、GitHubでサンプルリポジトリも公開する。
米マイクロソフトは2016年6月6日(米国時間)、オープンソースプロジェクト「Windows Bridge for iOS」の進展状況を発表、幾つかの新機能が追加される。
Windows Bridge for iOSは、iOS APIとObjective-Cコードを使って、Windows 10搭載デバイスで動作するUniversal Windows Platform(UWP)アプリケーションを開発できるようにするオープンソースプロジェクトだ。iOSレイアウトAPIのサポートを強化するなどの新機能が追加された他、「CoreFoundation」フレームワークが統合された。
CoreFoundationフレームワークは、米アップルが2015年12月にプログラミング言語「Swift」と関連ツール/標準ライブラリをオープンソース化した際に、完全なソースコードとして公開されたフレームワーク。CoreFoundationクラスは、ほとんどのiOSアプリの基盤として使われている。
iOS用Windowsブリッジチームはこのほど、CoreFoundationの正式な実装をWinObjCコードベースに統合し、完全なCoreFoundation及びFoundation(CoreFoundationのObjective-Cブリッジ版)フレームワークをiOS用Windowsブリッジで利用できるようにした。
また、これまでもiOS用Windowsブリッジは「iOSアプリのUIの保持」をサポートしてきたが、同ブリッジチームは、アップルのレイアウト構築メカニズムである「Auto Layout」に最近追加された2つのクラスも新たにサポートした。
この2つのクラスは、アップルがiOS 9で導入した「NSLayoutAnchor」と「UILayoutGuide」で、いずれも表示へのレイアウト制約の追加をシンプルにするように設計されている。これらのクラスをサポートしたことで、ホスト画面やウィンドウの回転、サイズ変更に応じて適切にスケーリングするシンプルなレイアウトを作成するのに必要なコード量が、大幅に減少するとしている。
この他、iOS用Windowsブリッジチームは、GitHubに新しいサンプルリポジトリも開設している。このリポジトリは現在、iOS用Windowsブリッジの特定の機能や一般的なシナリオを紹介するバイトサイズのサンプルプロジェクトと、同ブリッジを使う開発者の作業全般を紹介するフルアプリケーションを提供している。同チームは今後、同ブリッジを迅速に導入できるように支援するサンプルコード、アプリ、ドキュメントを新リポジトリに逐次追加していくとしている。
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