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オラクル、ノンプログラマーのためのクラウド型アプリ開発ツール「Project Visual Code」を発表:コーディングなしで開発可能、Cloud Marketplaceにも対応
オラクルがコーディングをほぼ不要とするクラウドベースのビジュアルアプリケーション開発プラットフォーム「Project Visual Code」を発表した。
米オラクルは2016年9月20日(米国時間)、同社の年次イベント「Oracle OpenWorld 2016」でフルクラウド型のビジュアルアプリケーション開発プラットフォーム「Project Visual Code」を発表した。
Project Visual Codeは、プログラミング知識がないビジネスユーザーなどであってもビジネスアプリケーションを作成できるとする開発ツール。直感的に扱えるビジュアル設計によってコンポーネントを組み合わせていくだけで、コーディングをほとんど、あるいはまったく行わずに、Oracle SaaS(Software as a Service)ベースのアプリを拡張したり、新しいアプリケーションを開発したりできるとしている。モバイル/デスクトップ、それぞれのアプリケーションの開発に対応する。
Project Visual Codeの主な構成要素は以下の通り。
- Builder:コーディングを不要とするブラウザベースの開発アプローチを取り入れ、Webおよびモバイルビジネスアプリケーションを作成し、ホストするためのビジュアルツール。企業間でデータのエクスポート/インポートが行える再利用可能なアプリケーションや再利用可能なユーザーインタフェース(UI)コンポーネント、外部連携サービスも利用できる。
- UI Design System:直感的にアプリケーションのユーザーインタフェース(UI)をデザインできるビジュアル設計システム。モダンなレイアウトに対応するテンプレートを用意し、マルチチャネルアプリケーションの作成もサポートする。
- UI Component Architecture:オープンソースの「JavaScript Toolkit」を用いて再利用可能なコンポーネントを設計し、かつネイティブなモバイル/Webアプリケーションを作成できる。
- Business Objects:開発者やビジネスユーザーが、REST(Representational State Transfer)ベースのアプリケーションを構築したり、カスタムデータ要件に対応した新しいオブジェクトを簡単に作成したりできる。
- Application Marketplace:「Oracle Cloud Marketplace」にて、Project Visual Codeで作成したアプリケーションやUIコンポーネントを入手できるようにするコンテンツストア。パートナーや開発会社が開発したコンポーネントやアプリケーションを販売して収益を得られる環境も用意する。
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