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Allseen、Open Connectivity Foundationへの統合が正式発表IoTフレームワーク開発プロジェクト

オープンソースIoTフレームワークを推進してきたAllSeen AllianceおよびOpen Connectivity Foundation(OCF)は2016年10月10日(米国時間)、事実上OCFがAllseenを吸収する形で統合することを発表した。

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 オープンソースIoTフレームワークを推進してきたAllSeen AllianceおよびOpen Connectivity Foundation(OCF)は2016年10月10日(米国時間)、事実上OCFがAllseenを吸収する形で統合することを発表した。

 @ITでは「Allseen Allianceはどうなる? IoTでクアルコム、マイクロソフトが競合陣営に参加」という記事でお伝えしたように、OCFは2016年2月、それまでAllseenの主要メンバーとして活動していた米クアルコム、米マイクロソフトなどが、ライバルとされていたOpen Interconnect Consortium(OIC)側に参加して発足した新組織。2月のOCF発足に関する発表時点では、OCFとAllseenの組織的な統合に至っていなかった。

 10月10日の発表では、OCFの組織名称および規約の下に、2団体を統合する合意がなされたとしている。Allseenの全ての活動は、OCFに移管される。

 AllseenとOCFは、それぞれLinux Foundationの監督下で、オープンソースIoTフレームワーク開発プロジェクトを進めてきた。Allseenが推進してきたのはAlljoyn、OCFはOICから引き継いだIoTivityだ。当面の間、この2つのプロジェクトは双方ともOCFの運用に基づき存続する。だが、両プロジェクトは相互に協力し、OCFとして単一の仕様および実装の開発を進めるという。現在の実装については、今後登場する新たな統一仕様/実装との互換性を確保すべく、拡張を加えることになるという。


Allseen AllianceのWebに掲出された告知

 Alljoynについては、これに準拠した製品の認定が実施されている。同認定に関しては、従来の制度を変えることなく、当面続けられるという。では、新規に製品を開発する関連ベンダーは何から始めればいいのか。OCFは次のように答えている。

 「まず訪れるのに最良の場所はOpenConnectivity.org(注:OCFのWebサイト)だ。最新のOCFによる仕様、開発者向けツール、そして正式なオープンソースソフトウェア実装へのリンクがある。一部の企業はOCFの仕様を基に、自社による実装を行いたいだろう。また、オープンソース実装を利用して活動を始めたい企業もあるだろう。IoTivityはOCFによる仕様のオープンソース参照実装であり、現在ではAlljoyinとOCFを結びつける最新のコードを含んでいる。Alljoyn(プロジェクト)と作業してきた人たちのためには、Alljoin.orgで全ての開発者向け情報および最新コードを提供している。これには互換性確保のためのコネクタが含まれている。どちらの道を選んだとしても、結果としては互換性にたどり着くことになる」

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