ドメイン参加後、SQL Serverが起動しなくなった(起動トラブル):SQL Serverトラブルシューティング(54)(2/2 ページ)
本連載は、「Microsoft SQL Server」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか、正しい対処のためのノウハウを紹介します。今回は、「ドメイン参加後にSQL Serverが起動しなくなった場合の対処方法」を解説します。
解決方法
SQL Serverが起動するには、起動アカウントがサービスとしてログオンを許可するアカウントとして登録されていなければなりません。具体的には、ドメインのポリシーに「SQL Serverの起動アカウントを追加」し、SQL Serverの起動アカウントを、ここで追加したアカウントに変更すれば、対策は完了です。
時間短縮のために、ある程度環境を構築してから現地へ持ち込むシーンは多いと思います。しかし、こういった基本的な部分にも意外な落とし穴があるので気を付けてください。原因や対策方法が分からなかったために、結局、現地で時間がかかる(かつ、プレッシャーも余計にかかる)再インストール作業を行うことになる二度手間は避けたいものです。
「ドメイン参加後、SQL Serverが起動しなくなった」場合の対策手順
- ドメインのサービスとしてログオンのポリシーにSQL Serverの起動アカウントを追加する
- SQL Serverの起動アカウントを(1)で追加した起動アカウントに変更する
- サーバの再起動を行い、ポリシーを再適用させた後でSQL Serverが正常に起動できるかどうか確認する
筆者紹介
内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2016年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
椎名 武史(しいな たけし)
ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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