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「Python一択ではなくなった」 AIコーディング時代、新人が学んで損しないプログラミング言語は?夏休みに振り返る2026年上半期ニュース(1/2 ページ)

生成AIの普及で「コードを書く力」の意味が変わりつつあります。新人であれば、どのプログラミング言語を学ぶべきなのでしょうか。人気や話題性、求人数、案件単価といった視点から、最新ランキングを基に「学んで損しない言語」を整理します。

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夏休みこそ「振り返り」

目前の課題解決、緊急の障害対応など、IT部門の日常は非常に多忙。そうした中で、「中長期的な視点を持とう」「攻めと守りを両立せよ」「ビジネスに貢献せよ」などと言われても、なかなか難しいものです。それならば、せめて夏休みの間だけでも上半期の振り返りをしてみてはいかがでしょうか。ここでは、この夏にもう一度読みたい「ヒットニュース」をピックアップ。働いている人もそうでない人も、冷たい飲み物片手に追えていなかった情報を見返してみてはいかがでしょうか。

初出:2026年4月26日 文中の記述は掲載当時のママ


 生成AIの普及によって、「コードを書く力」の意味は大きく変わりつつあります。では、新人はどのプログラミング言語を学ぶべきなのでしょうか。人気、話題性、求人数、案件単価という4つの視点から、最新ランキングを基に「学んで損しない言語」を整理します。

AIコーディング時代、新人が言語を選ぶ基準は変わった

 これまでプログラミング言語の選択は、「よく使われている言語」を基準に考えられることが多くありました。需要が多い言語を学ぶことは、そのまま就職や実務に直結しやすいというメリットがあります。

 一方で現在は、生成AIの支援によってコード生成のハードルが下がり、文法の習得そのものの価値は相対的に変化しています。その結果、「どの言語が一番人気か」だけでは、最適な選択とは言えなくなってきました。

 そこで本記事では、プログラミング言語を「人気」「話題性」「案件単価」「求人数」といった視点で整理します。これらは必ずしも一致しません。むしろ、異なる方向を示すこともあります。その“ずれ”こそが、言語選択のヒントになります。

「よく使う」言語も「これから習得したい」言語も、Pythonが安定して首位

 まずは、よく使われている言語や、これから習得したい言語から見てみます。2026年2月に技術情報共有コミュニティー「Qiita」が発表した「エンジニア白書2026」によると、「よく使う言語」「これから習得したい言語」の双方で「Python」の首位が続いています。

 Pythonがこれから習得したい言語として、安定して首位を保っている背景には、AI需要の継続や他言語からの転向者が絶えない状況があります。今後も市場価値が揺るがない「将来への期待値」が表れていると言えるでしょう。

 Pythonの強みは、AI時代の「共通言語」と言える汎用(はんよう)性 にあります。AIやデータ分析、Web開発など幅広い分野で利用されており、学習資料が豊富でコミュニティーも活発です。AIとの親和性が高く、AIツールと組み合わせた開発にも適しています。

 通常、技術の世界は移り変わりが激しいものですが、「よく使う言語」と「これから習得したい言語」の2つが一致していることは、これから学んでも、数年後に無駄になるリスクが極めて低い予測が立ちやすいということでもあります。

 このため、初学者にとって「最初の言語」として選びやすいだけでなく、既に別の言語を扱っているエンジニアにとっても、Pythonは今後習得する言語としての妥当性を確認できる結果と言えるでしょう。

話題性は、汎用性や学びやすさと必ずしも一致しない

 一方で、話題性という観点では異なるランキングが見えてきます。

 ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareが2026年1月に発表した「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」(以下、TIOBEインデックス)では、2025年の「プログラミング言語オブ・ザ・イヤー」に「C#」が選出されました。

 TIOBEインデックスは、検索エンジンや技術文書での言及量などを基に算出されるランキングで、技術コミュニティーでの関心の高さやトレンドといった話題性を把握するのに有効な指標です。

 TIOBEインデックスにおいて、Pythonは絶対的な普及率で首位を維持する一方で、C#は前年比で最も大きな上昇率を示したことから選出されました(過去3年間で2回目の受賞)。

 C#躍進の背景について記事では、「Windows」専用から、オープンソースかつマルチプラットフォームへとシフトしたことが挙げられています。

 Python人気の背景には「今すぐAIを使って何かやりたい」という個人の学習意欲が反映しているのに対して、ビジネスソフトウェア市場で大きなシェアを持つC#の人気は、「企業活動の心臓部を担うスキルを身に付けたい」という意欲の高さにつながっていると言えそうです。

提示年収と求人数で見る「稼げる言語」と「仕事が多い言語」

 ここで視点を変えて、提示年収と求人数のデータを見てみます。2025年12月22日、paizaは「プログラミング言語に関する調査」(2025年版)の結果を発表しました。

 言語別の平均提示年収ランキングは、1位がGoで723万円、2位が「TypeScript」で714万円、3位が「Ruby」で689万円。Goは3年連続で首位を維持しました。


提示年収が高いプログラミング言語ランキング(提供:paiza

 この結果は、マイクロサービスやフロントエンドのモダン化に対応できる言語の需要が高いにもかかわらず、エンジニアが希少で、そのギャップが提示年収を押し上げている状況が見て取れます。

 一方、企業の求人数に基づくニーズランキングは、1位がJavaScript(14.4%)、2位が「Java」(13.9%)、3位が「PHP」(11.0%)となりました。


求人数が多い言語ランキング(提供:paiza

 2つのデータを比較すると、提示年収ランキングで上位に位置する言語は、専門性や希少性が高いケースが多くなります。一方で、求人数が多い言語は、実務で広く使われており、経験を積みやすい環境が整っていると考えられます。

 ここから見えてくるのは、「キャリアの段階によって最適な言語が異なる」という点です。新人にとっては、求人が多く、実務経験を積みやすい言語を選ぶことが現実的です。一方で、将来的には高単価・高年収につながる分野にスキルを広げていくことも視野に入れる必要があると言えるでしょう。

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