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SQL Server側でTCP/IPの使用を無効にしたら、アプリケーションに接続できなくなった(起動トラブル)SQL Serverトラブルシューティング(56)(2/2 ページ)

本連載では、「SQL Server」で発生するトラブルを「どんな方法で」「どのように」解決していくか、正しい対処のためのノウハウを紹介します。今回は、「接続プロトコルを無効にしたら、SQL Serverが起動しなくなった場合の対処方法」を紹介します。

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解決方法

 プロトコルにTCP/IPを使わないシステムでは、接続文字列に「<サーバー名>\<インスタンス名>,<ポート番号>」や「tcp:<サーバー名>\<インスタンス名>」の書式は使えません。

 今回は、アプリケーション全般で接続文字列に使われているポート番号やプレフィックスを削除して、「クライアントプロトコルの設定に委ねる」ようにするか、「np:<サーバー名>\<インスタンス名>」のような書式を使用して、明示的に「名前付きパイプを使って接続する」ように修正することで解消されます。

 ポイントは、「プロトコルが強制されない接続文字列を使う」か、「許可されているプロトコルを強制的に使う文字列にする」ことです。

「TCP/IPの使用を無効にしたら、アプリケーションに接続できなくなった」場合の対策手順

  1. プロトコルが強制されない接続文字列を使う
  2. あるいは、使用できるプロトコルを強制する接続文字列を使う


本トラブルシューティングの対応バージョン:SQL Serverの全バージョン

筆者紹介

内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)

ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2016年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。

椎名 武史(しいな たけし)

ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。


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