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Play、Akka、Akka Streams、Lagom、Apache Spark――Lightbend Reactive Platformとは何かリアクティブプログラミング超入門(2)(2/2 ページ)

本連載では、リアクティブプログラミング(RP)の概要や、それに関連する技術、RPでアプリを作成するための手法について解説します。今回は、Lightbend Reactive Platformがどういったものなのか詳細に見ていきましょう。Playのセットアップも行います。

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Production向け機能

 Lightbend Reactive PlatformのProduction機能には、「Enterprise Suite」と呼ばれる、リアクティブアプリケーションを運用、モニタリング、解析などを行うためのツールがあります。ここではEnterprise Suiteの主だった機能について簡単に説明します。

 なおProduction向け機能は有償ですが、開発用にサンドボックス(Dockerイメージ)が提供されているので、それで試してみることも可能です(※Lightbend.comでアカウント登録が必要です)。

Application Management――システム構築に関連するオーケストレーション機能

 クラスタ管理やロードバランシング設定、デプロイなどのシステム構築に関連するオーケストレーション機能です。Enterprise Suiteでは、「Lightbend ConductR」を使用してこれらを管理します。


ConductR visualizer

Intelligent Monitoring――モニタリング機能

 Enterprise Suiteのモニタリング機能はリアクティブアプリケーションを監視するためのいろいろな情報を提供します。


Lightbend Monitoring

 これは「Lightbend Monitoring」とも呼ばれ、サービス内のさまざまなメトリクスを収集できます。また、収集したデータをDatadogと連携させることで、データの可視化が可能です。

Activator uiでPlayをセットアップする

 最後に、今後RPでアプリを作成するために、Playをセットアップしておきましょう(※本稿ではHomeBrewを使用してインストールします)。

 著者が使用した環境は下記の通りです。

  • OS:macOS 10.12.4
  • Java:1.8.0_121

 Play 2.3より前のバージョンでは、セットアップ時にPlay本体をインストールしてplayコマンドを使用していましたが、現在は「activator」を使用します。HomeBrewを使用して「typesafe-activator」をインストールしましょう。

% brew install typesafe-activator

 activatorのhelpを実行してインストールされているのを確認します。

% activator --help
 Did not detect an activator project in this directory.
 - activator
 Load an existing project (has to be executed from the project directory)
 or print this help message if no project is found
 ・
 ・
 ・

 次に、Playアプリを作成します。「activator new」コマンドでも作成できますが、今回は「activator ui」コマンドで「Activator ui」画面を呼び出し、使用します。

% activator ui

 上記コマンドを実行すると、必要なライブラリをダウンロードした後、ブラウザが起動して次のような画面が表示されます。


Activator ui(その1)

 「hello-scala」テンプレートを選択して「create app」ボタンを押してください。しばらくすると、hello-scalaアプリのメニューが表示されます。


Activator ui(その2)

 この画面でアプリのテストや起動を行えます。画面左下の「Run」ボタンを押してみましょう。先ほど作成したサンプルアプリが実行され、画面に「Hello, world!」と表示されました。


Activator ui(その3)

 これでPlayのセットアップは完了です。

次回はPlayとAkka、Akka Streamsについて

 今回はLightbend Platformを構成するプロダクトについて、それぞれの特徴を簡単に解説しました。また、Playのセットアップも実施しました。Lightbend Platformがどういったプロダクトで構成され、どのような機能を持っているのか理解できたと思います。

 次回はPlayとAkka、そしてAkka Streamsを紹介する予定です。

著者紹介

中村修太(なかむら しゅうた)

中村修太

クラスメソッド勤務の新しもの好きプログラマーです。数年前に東京から山口県に引っ越し、現在もリモート勤務しています。最近の趣味は空手とぬか漬け作り。


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