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Googleはインターネットを再構築したいのか(前編)「The Next Platform」で読むグローバルITトレンド(9)(3/3 ページ)

Googleが、SDNスタック「Espresso」を開発した。Googleは、Espressoがインターネットで自社のユーザーのために行われるルーティングの在り方を変える可能性だけでなく、インターネットルーティングの全体的な在り方を形作る可能性もあると考えている。これまでにも見られたように、Googleのアイデアが世界を変える決定的瞬間の1つが訪れようとしているのかもしれない。

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ルーターの考えるべきことを減らし、シンプル化

 われわれがEspressoで行うことは、アプリケーション信号を使って、次のような問い合わせや依頼をして処理をさせることだ。「このネットワーク内のこのユーザー層に対し、この経路を取る場合、どのくらいうまくいく? うまくいくなら、この経路を使わせてほしい。うまくいかない場合は、使用可能な別の選択肢の一部を考えさせてほしい。選択肢は例えば、ニューヨークのペアリングロケーションにあるかもしれないし、ワシントンDCやニュージャージーか近くのどこかのペアリングロケーションにあるかもしれない」

 言い換えれば、「どうすればネットユーザーへの通信に使用可能な全ての場所の間でトラフィックのバランスを取り、最適なパフォーマンスを提供できるのか」と問い合わせて処理をさせることだ。

 われわれが実現したのは2つのことだ。1つは、ルーターの設計をシンプルにしたこと。つまり、われわれがわれわれのネットワークのエッジで使う必要があるルーターは格段にシンプルで効率的になり、省スペース化や省電力化も進みコストが低下している。だが、さらに重要なもう1つのことは、われわれのネットワークが、これまでよりはるかにインテリジェントな判断をリアルタイムに行えるようにしたことだ。

出典:How Google Wants To Rewire The Internet(The Next Platform)

筆者  Timothy Prickett Morgan

IT industry analyst, editor, journalist


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