SQL Server 2016でSP1をアンインストールしたら起動しなくなった(インストールトラブル):SQL Serverトラブルシューティング(61)(2/2 ページ)
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で発生するトラブルについて、「なぜ起こったか」の理由とともに具体的な対処方法を紹介していきます。今回は、「SQL Server 2016でSP1をアンインストールしたら起動しなくなった」場合の解決方法を解説します。
解決方法
データベースが未確認状態のため、データ圧縮を無効化するクエリを実行することができません。データベースを削除してバックアップからリストアするか、SP1を再インストール後にデータ圧縮を無効化して、再びSP1をアンインストールする必要があります。
SQL Server 2016のSP1は以前のバージョンのSPとは異なります。不具合の修正だけではなく、幾つかの機能制限を緩和します。
このような機能を使用した状態でSP1をアンインストールすると、データベースやインスタンスが起動できなくなる恐れがあります。SQL Server 2016 SP1をアンインストールする際は特に注意が必要です。
「SQL Server 2016のSP1をアンインストールしたら起動しなくなった」場合の解決方法
- 起動しないデータベースを削除し、RTM版で採取した既存のバックアップからリストアする
- またはSP1を再インストールし、データ圧縮など有効化した機能を無効化した後に、再度SP1をアンインストールする
筆者紹介
内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、2017年現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
椎名 武史(しいな たけし)
ユニアデックス株式会社所属。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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