RESOURCE_SEMAPHORE待ちが発生する(処理遅延トラブル):SQL Serverトラブルシューティング(65)(2/2 ページ)
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で発生するトラブルについて、「なぜ起こったか」の理由とともに具体的な対処方法を紹介していきます。今回は「RESOURCE_SEMAPHORE待ちが発生した」場合の解決方法を解説します。
解決方法
dm_exec_query_memory_grants(*2)という動的管理ビューを使用すると、各セッションが確保しているWorkspace Memory量を確認できます(図3)。
RESOURCE_SEMAPHOREの待ちを発生させないためには、メモリの増設などによってWorkspace Memory量自体を増やす他、クエリの修正やインデックスの付与などにより1つのクエリが使用するWorkspace Memory量を減らす、同時に実行している処理のタイミングをずらすなどの手法を採って、使用可能なWorkspace Memory内で処理をまかなう必要があります。
「RESOURCE_SEMAPHORE待ちが発生した」場合の解決方法
- メモリの増設などでWorkspace Memory量自体を増やす
- クエリの修正やインデックスの付与などによって、使用するWorkspace Memory量を減らす
- 同時に実行している処理のタイミングをずらす
筆者紹介
内ヶ島 暢之(うちがしま のぶゆき)
ユニアデックス株式会社 NUL System Services Corporation所属。Microsoft MVP for Data Platform(2011〜)。OracleやSQL Serverなど商用データベースの重大障害や大型案件の設計構築、プリセールス、社内外の教育、新技術評価を担当。2016年IoTビジネス開発の担当を経て、現在は米国シリコンバレーにて駐在員として活動中。目標は生きて日本に帰ること。
椎名 武史(しいな たけし)
ユニアデックス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
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