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ARで実際の風景にナビ情報を表示――Yahoo! MAPのiOS版に試験導入:進行方向や曲がり角をARで表示
ヤフーは、スマートフォン向けの地図情報サービス「Yahoo! MAP」のiOS版に、AR(拡張現実)を活用したナビゲーション機能「ARモード」を試験導入した。カメラで撮影している実際の風景に、ルートや曲がり角を示す「看板」などを重ねて表示する。
ヤフーは2018年3月5日、スマートフォン向けの地図情報サービス「Yahoo! MAP」のiOS版に、AR(拡張現実)を活用したナビゲーション機能「ARモード」を試験導入したと発表した。カメラで撮影した実際の風景に、「ルート」や「看板」などのナビゲーション要素を重ねて表示する。開発には、iOS 11のARアプリ開発用フレームワーク「ARKit」を活用したという。
ARモードを利用するには、Yahoo! MAPで目的地への徒歩ルートを検索した後、画面右上の「ARモード」をタップする。端末のカメラが起動し、空間を認識すると、撮影している実際の風景にアプリが目的地へのルートを青い線で重ねて表示する。進行方向を示す「矢印」や「残りの距離」の他、曲がり角を示す「看板」、ユーザーが歩いた「足跡」なども表示する。
ARモードは、使用する頻度によって、通常足跡として表示する「靴跡」の他、「はだし」や「犬」なども表示する。検索したルートの目的地では、Yahoo! JAPAN公式キャラクターである「けんさくとえんじん」の「けんさく」が、手を振って出迎える。
ヤフーは今後、ARモードの安全性や使いやすさを高め、機能の充実や精度の向上を目指すとしている。
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