“Excel感覚”で業務アプリを作成できるSCSKの「CELF」にRPA機能が追加 RPA実装が可能に
SCSKが、エンドユーザー向けのWebアプリ作成・運用クラウドサービス「CELF」のアプリ開発機能にRPA機能を追加し、オプションとして提供を開始した。特定の分野や一部の人に限らず、多くの人がRPAによる業務効率化の恩恵を得られる“大衆普及型”のツールを目指すとしている。
SCSKは2018年4月23日、エンドユーザー向けのWebアプリケーション作成・運用のクラウドサービス「CELF」に、新たにRPA(Robotic Process Automation)エンジンを搭載し、提供を開始した。
CELFは、現場の業務担当者が“Excel感覚”でデータベースと連携した業務アプリケーションを作成、公開できるサービス。マクロや高度なプログラミングなどの専門知識がなくても、予算実績管理、見積・案件管理、店舗業務管理など、さまざまな業務アプリを作成できるのが特徴。
今回、CELFのWebアプリ開発機能にRPA機能を追加したことで、開発する業務アプリにRPAによる自動化を実装できるようになるという。
同社は、CELFによって、業務の整理やデータの一元化、標準化されていない業務のシステム化など、業務の最適化を図ることができると説明。また、そうした業務の整理やシステム化は、RPAを導入するための下地になるとし、CELFのRPA機能を導入することで、自動化による業務改善を完結できるとする。
CELFのRPA機能は、「CELF RPAオプション」としてPC1台当たり年間3万5000円(税別、以下同)で提供する。CELF本体の利用料(税別)は別途必要で、1ユーザー当たり年間1万7500円または月額1500円となる。なお、CELFはクラウド版の他、オンプレミス版でも提供されている。
同社は、CELFのRPA機能を利用しやすい価格設定で提供することで、特定の分野や一部の人に限らず、多くの人が業務効率化の恩恵を得られることを目的とした「大衆普及型」を目指すとしている。
また、同製品の提供開始とともに、コープデリ生活協同組合連合会、サントリーシステムテクノロジー、東急ストアの3社で、CELFのRPAエンジンを活用した実証実験(PoC)を開始する。
コープデリ生活協同組合連合会では、宅配センターにおける配送先マスターの一括データ入力の自動化を検証。サントリーシステムテクノロジーでは、法人営業販社向け売上集計システムの各種管理情報の社内配信や管理データの日次バックアップ運用の自動化を検証。東急ストアでは、新規取引先の口座開設申請手続きの自動化を検証する。
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