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GEとMicrosoftが提携を拡大、インダストリアルIoTソリューションを共同で推進「Predix」と「Azure」の相乗効果を狙う

GEとMicrosoftは提携を拡大し、産業分野の企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するとともに、インダストリアルIoT(IIoT)ソリューションの共同販売や共同市場開拓を進める。

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 GEとMicrosoftは2018年7月16日(米国時間)、両社の提携を拡大し、制御技術(OT)と情報技術(IT)を組み合わせて、産業分野の企業がデジタルトランスフォーメーションを推進するプロジェクトで直面する課題を克服できるよう支援すると発表した。両社は同7月11日(米国時間)にインダストリアルIoT(IIoT)分野での提携を発表しており、今回の発表は第2弾となる。

 拡大後の提携の一環として、GE Digitalは「Microsoft Azure」(以下、Azure)を自社の「Predix」ソリューションの標準クラウドプラットフォームとして位置付けた。Predixポートフォリオと「Azure IoT」「Azure Data and Analytics」といったAzureのネイティブクラウド機能を深く統合する。

 さらに両社は、IIoTソリューションの共同販売や共同市場開拓を行い、さまざまな業種の最終顧客に提供する。

 GEは外部へのサービスにAzureを採用しただけでなく、社内のデジタルイノベーション促進や効率向上を目的としてAzureを全社的に利用する。Azureを利用するGEのさまざまな組織には、監視・診断(M&D)センターや社内製造、サービスプログラムなどが含まれる。

 GEとMicrosoftは調査会社Gartnerのレポートを引用し、「企業は概念実証(PoC)やパイロット運用を目的としてIoTの実装を行っている。PoCプロジェクトは始めやすいものの、取り組みを大規模に拡大して進めている企業はほとんどない」という現状認識を示している。

 今回の提携により、産業分野の顧客がデジタルトランスフォーメーションを効率的に実施できるよう支援すると、GEとMicrosoftは発表資料の中で述べている。具体的にはGE DigitalのIIoTソリューションがデータの取り込み、保存、分析と、データに基づく行動や洞察向上を可能にする。ここに顧客の全社的な業務変革をサポートするMicrosoftのクラウドを組み合わせることで支援できるという。

 GE DigitalのPredixはアプリケーション開発プラットフォームであり、エッジからクラウドまでのIIoTアプリケーションを迅速に構築し、安全にデプロイし、効果的に実行し、資産データを行動につながる洞察に変えるために必要な全ての機能を産業組織に提供する。既に米Exelonや英BP、スイスSchindler、デンマークMaerskといった大手企業がGE Digitalのソリューションと、Predixベースのカスタムアプリケーションを使用し、業務や資産効率の改善を図っている。Predixプラットフォームは航空、電力、公共サービスといった多様な業種の特殊な要件を満たしている。

 また、Azureの高度なエンタープライズ機能は、Predixプラットフォームで管理されるPB(ペタバイト)クラスのデータをサポートする。Azureは、顧客のソリューションのグローバル展開に対応できるように、幅広い国際的な基準やコンプライアンス要件を満たしており、MicrosoftとGEの提携は、Predixプラットフォームのセキュリティレイヤーの強化にもつながるとした。

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