人材確保や育成プロセスの把握も容易に――協和発酵キリン、「Oracle HCM Cloud」で国内外の人材管理を一元化
協和発酵キリンが、グローバルを含むグループ全体の人材管理基盤として「Oracle Human Capital Management(HCM)Cloud」を導入。人材情報の一元化と可視化で人員配置転換を容易にし、人材確保や育成の効率化を図った。
日本オラクルとエクサは2018年8月2日、協和発酵キリンがOracleの人材管理クラウド「Oracle Human Capital Management(HCM)Cloud」を導入したと発表した。
協和発酵キリンでは、事業の持続的な成長に向けて人材の重要性に焦点を置き、グローバルを含むグループ会社全体の人材情報を一元管理し、最適配置や人材マネジメントを強化する目的でOracle HCM Cloudを導入。グループ全体の人材情報を可視化することで、人員配置転換が容易になり、人材の確保や育成の効率化が可能になったという。
また、従来はグループ間で異なるシステムを利用していたが、Oracle HCM Cloudに統合することで、システム運用コストも軽減させた。
協和発酵キリンでは、Oracle HCM Cloud導入の決め手として、人材確保や育成プロセスを把握するための分析支援機能などが豊富なこと、既存システムとして利用しているERP(経営資源管理)ソリューション「Oracle E-Business Suite」とのデータ連携などの親和性が高いこと、グループ展開に向けて拡張性が高いことなどを評価したという。
今回の導入では、システムの選定から構築、稼働に至るまでをエクサが支援。同社は協和発酵キリンでのシステム構築と運用の実績があり、Oracle E-Business Suiteをはじめとする人事領域のシステム導入の経験とノウハウが評価されたという。
「Oracle Human Capital Management (HCM) Cloud」の機能(出典:エクサの「人事/人材情報統合プラットフォーム Oracle HCM Cloud」紹介ページより)
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