ニトリ、グローバル展開に向け、基幹DBシステムをPOWER9搭載ハイエンドサーバ「IBM Power System E980」で刷新
グローバル化と事業領域の拡大に取り組むニトリは、店舗の急増と売上拡大を支えるミッションクリティカルな新システム基盤に、IBMのハイエンドサーバ「IBM Power System E980 server」とオールフラッシュストレージ「IBM DS8886F」を採用した。
ニトリホールディングス(ニトリ)は、ミッションクリティカルな業務を支える基幹データベース(DB)システムに、IBM POWER9プロセッサ搭載の「IBM Power System E980 server」とオールフラッシュストレージ「IBM DS8886F」を採用した。
IBM Power System E980 serverは、最大192のPOWER9コア、最大64TBのメモリ、ハイエンドエンタープライズサーバ「IBM Power Systems」シリーズで最速のPOWER9プロセッサを搭載したハイエンド機で、メインフレーム技術・設計思想に基づく論理分割機能(LPAR)を搭載。
これにより、日々のコンピューティングニーズの変化やシステムの拡張・刷新を、柔軟なリソース再配分と強固なセキュリティの下で実行でき、基幹DBの高速で安定的な稼働と、システムランニングコストの削減を両立できる。
新システムへのデータ移行は、IBM DS8886Fに搭載されたグローバルコピー機能(データを別のストレージユニットに非同期方式でミラーリングする)で複数のDBを一括処理することで、短時間での切り替えが可能。
国内の他、台湾、米国、中国を含め、523店舗を展開するニトリは、中長期ビジョンで「2022年 1000店舗、2032年 3000店舗」を掲げ、その達成に向けた経営戦略として「海外高速出店と成長軌道の確立(2018年〜2020年)」と「グローバルチェーン確立に向けた経営基盤再構築(2021年〜2022年)」を設定。今後の店舗増や売上拡大を支える性能と信頼性、拡張性、ビジネス継続性などの要件を備えたミッションクリティカルなシステム基盤として、今回、基幹DBシステムの刷新を開始。
2018年中に基幹DBの移行を完了し、2019年以降は現行のx86サーバで稼働している拠点のDBをIBM Power System E980に統合する。これにより、安定稼働の強化と基幹DB連携の高速化を図る考え。また、グローバルチェーン確立に向けたDBのバージョンアップも順次進めるとしている。
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