VMwareとPivotal、Heptioを生かし、Kubernetesで3製品を提供へ:「PKSファミリー」を発表
VMwareとPivotalは2019年2月26日(米国時間)、両社のKubernetes製品を拡充し、「PKSファミリー」として共同提供することを発表した。完全に新しいのは、VMwareが買収したHepioのノウハウを生かした「Essential PKS」。
VMwareとPivotalは2019年2月26日(米国時間)、両社のKubernetes製品を拡充し、「PKSファミリー」として共同提供することを発表した。完全に新しいのは、VMwareが買収したHepioのノウハウを生かした「Essential PKS」。
PKSファミリーは、「Essential PKS」「Enterprise PKS」「Cloud PKS」の3製品で構成される。なぜ3種類のKubernetesプロダクトを提供するのか。これについて、PivotalとVMwareは「Whatever your Kubernetes style, PKS meets you where you are(Kubernetesの利用スタイルがどのようなものであっても、PKSではこれに寄り添うような選択肢を提供する)」としている。
また、Pivotalはブログポストで、「当社は、大規模組織のほとんどが、いずれ3種全ての製品を導入するようになると予想している。それぞれのサービスが、異なるシナリオに合わせた機能を提供するからだ」とも説明している。
参照記事:
Heptioをなぜ買収したか、その力をどう生かすか。VMwareのCEOとCOOに聞いた
Pivotal CEOが、「いつかKubernetes製品をやめる日がくる」と話す理由
Essential PKS、Enterprise PKS、Cloud PKSとは
Essential PKSは、VMwareに買収されたHeptioが提供してきた「HKS」の進化版だという。アップストリームのKubernetesを、ユーザー組織がそのまま、自社の環境で構築・運用するシナリオを想定したディストリビューションで、Heptioのツールを含んでいる。Kubernetesについてのノウハウを豊富に備え、自らの用途にカスタマイズして構築・運用したい組織に適しているという。エキスパートによるプロアクティブなサポートを提供する。
Enterprise PKSは、VMwareとPivotalが共同で提供してきた「PKS」を改称したもの。BOSHを統合しており、自動パッチをはじめといたKubernetesクラスタのライフサイクル管理やマルチテナント対応が特徴。ネットワークに関してはVMware NSX-Tを含んでいる。
Cloud PKSは現時点でβテスト段階にあるマネージド(ホステッド)Kubernetesサービス。使った分だけの従量課金で提供される。
当初「VKE」と呼ばれたもので、その後「VMware PKS」と改称されていた。これまではVMwareのサービスとして説明されてきたが、Pivotalも提供することになる。
Cloud PKSには「Smart Cluster」という概念がある。クラスタの構成をテンプレート化していて、複雑な定義を行うことなく、目的に合ったSmart Clusterのタイプを選択するだけで使い始められる。また、利用開始後も、稼働状況、サイジング、セキュリティについて、継続的な監視に基づき自動的な最適化が行われる。
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