企業とサービス事業者のネットワーク/インフラ、複雑化をどうする?:Interop Tokyo 2019直前特集(3)(1/2 ページ)
「Interop Tokyo 2019」では、例年通り、高速化を続けるネットワーク製品が多数登場する。一方、ネットワークおよびITインフラ、アプリケーションの複雑化に対応するモニタリング/サービス監視・管理ツールも出展する。本記事では、データセンタースイッチと、インフラやアプリケーションのパフォーマンス管理製品について紹介する。
2019年6月12〜14日に開催される「Interop Tokyo 2019」では、例年通り、高速化を続けるネットワーク製品が多数登場する。一方、企業やサービス事業者が運用すべきネットワークおよびITインフラ、アプリケーションでは、仮想化やコンテナの普及もあって複雑化と分散化する傾向が強まっている。これに対応するため、多様なモニタリング/サービス監視・管理ツールが紹介される点も見逃せない。本記事では、データセンタースイッチと、インフラやアプリケーションのパフォーマンス管理製品について紹介する。
データセンタースイッチ400Gbps対応製品が次々に登場
主要ネットワークベンダーは、データセンタースイッチで、2018年に400Gbps対応製品を相次いで発表した。その後、実際の製品が次々に登場している。
シスコシステムズは、2018年11月に発表した400Gbpsイーサネット対応のCisco Nexusデータセンタースイッチ新製品計4機種を、Interop Tokyo 2019で紹介する。
Cisco ACIをサポートするNexus 9000シリーズには、1Uで400G bps×16 ポートのスパインスイッチ「Nexus 9316D-GX」および100Gbps×28 ポート/400Gbps×8 ポートのリーフスイッチ「Nexus 93600CD-GX」が加わっている。また、高密度のNexus 3400シリーズでは、4Uで100Gbpsの場合128ポート、400Gbpsでは32ポートの構成が可能なリーフ/スパインスイッチ「Nexus 3408-S」、1Uで10/40/100/400Gbps対応固定ポート×32を備えた「Nexus 3432D-S」が登場している。
一方、Juniper Networksは、パケットトランスポートルータの「Juniper PTX」、データセンタースイッチの「Juniper QFX」、WANルータの「Juniper MX」の3シリーズについて、400Gbpsイーサネットへの対応を2018年7月に発表している。このうちQFXシリーズでは、3Uで400Gbps×32ポートを構成できるシャーシ型の「QFX10003」、1Uで400Gbps×32ポートを提供する商用シリコンベースの「QFX5220」がある。
Mellanox Technologiesも2019年5月20日、自社開発の400Gbpsイーサネット対応スイッチ用ASIC、「Spectrum-2」を発表した。同ASICは、スイッチOSとして「Mellanox Onyx」「Cumulus Linux」「SONiC」「Linux SwitchDev」が使える。また、Fibre Channelに代わり、イーサネットでストレージ通信をつかさどる「Ethernet Storage Fabric」にも対応している。Spectrum-2を搭載したデータセンタースイッチ「Mellanox SN3000」は、2019年第3四半期に提供開始の予定。例えば「SN3510」は、50Gbpsイーサネット×48ポート+400Gbpsイーサネットx6ポートの構成となっている。
ネットワークおよびITインフラの性能監視で複雑化に対応
ITインフラにおけるソフトウェア化や仮想化、クラウド利用の進展と拠点の分散化により、サービス事業者、一般企業を問わず、運用において従来よりもきめの細かな情報をリアルタイムで取得し、迅速に対応する必要性が高まっている。Interop Tokyo 2019の出展製品では、こうしたニーズに対応した製品が目立つ。
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