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製品企画担当者は、どうすればディスラプティブな技術を見極めることができるかGartner Insights Pickup(112)

さまざまな業界で製品を企画する立場にある人たちは、新しい技術が、自社の競争優位につながる真にディスラプティブなものなのか、それとも薄っぺらい一時的な流行なのかを見分けなければならない。ディスラプティブ技術を見抜くのに役立つ6つの問いをお届けする。

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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。

 プロダクトマネジャーは、将来を見通して真のディスラプティブな(創造的破壊をもたらす)技術を見極めることで、製品のライフサイクル管理を改善できる。だが、将来を見通すのに妖しい水晶玉を使うのと、レーダーシステムを使うのとでは雲泥の差がある。一方は、何の根拠もなく特定の未来の兆しを映し出すが、他方は科学的なアプローチにより、あなたが物事を計画、決定し、行動に移せるように、大まかながらも、より有用な、視界にどのような物が存在するかの見取り図を提供する。

 プロダクトマネジャーは、データに基づいて将来を見通し、流行とディスラプションを見分ける必要がある。データに基づくアプローチを取ることは、ビジネスや製品の将来の成功に不可欠なイノベーションの実現に当たって、どのような新製品や機能の追加が必要かを見極めるのに役立つ。

 「プロダクトマネジャーは、薄っぺらい一時的な流行と、リスクを軽減しながら競争優位につなげられるディスラプティブな技術を区別しなければならない」と、Gartnerのプリンシパルアナリストを務めるジョナサン・ダベンポート氏は語る。

 ディスラプティブな技術は、ディスラプションをもたらす技術――すなわち、ある市場に受け入れられ、多くの場合は非常にもてはやされて、その結果として急速に一般に普及し、既存市場から顧客を奪いながら全く新しい市場を生み出す技術だ。

 将来を見通すスパンを長く取るほど、どの技術がディスラプティブなのかは見極めにくくなる。だが、業界におけるこれまでの技術の流行やディスラプションを体系的に調査することで、新しい技術がディスラプティブな影響をもたらす可能性を評価する目安が得られるかもしれない。以下の6つの重要な問いに答えれば、新しい技術についてこうした評価を行うことができ、今日的な意義のあるディスラプティブ技術を見抜くのに役立つ。

  • この新しい技術は、自社のビジネスや市場にディスラプションをもたらす可能性があるか
  • この技術のインパクトは、いつから感じられるようになるか
  • この新しい技術は、どんな根本的な変化を引き起こすか、あるいは促進するか
  • この技術は、自社が対応可能な市場全体を縮小させるか
  • この技術は、費用対効果の高い方法で提供できるか
  • この技術は、計画、構築、実行を簡単に行えるか

 これらの問いに答えて新しい技術を評価することで、製品のロードマップ作成やR&D、組織計画といった先を見越した活動を、的確な情報に基づいて行える。

 技術の将来を見通し、ディスラプションを発生段階から鋭く見抜き、新しい製品や機能の単なる追加にしかつながらない流行や技術と、ディスラプティブ技術を見分けることが重要だ。将来を見通す目的は何が起こるかを予測することではなく、製品ライフサイクルの将来の展開を占うヒントが得られるように、変化の兆しを集めることにある。

出典:How Product Managers Can Identify and Plan for Technology Disruption(Smarter with Gartner)

筆者 Chris Pemberton

Writer and marketing strategist


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