500台のサーバ集約と運用アウトソースを10カ月で完了 日鉄ソリューションズ:管理要員も約30人から5人に削減
みらかホールディングスは、日鉄ソリューションズのITアウトソーシングサービス「NSFITOS」を導入した。同社の「クラウドサービス」「データセンター」と組み合わせることで、管理要員を約30人から5人に削減した。
日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2019年6月27日、みらかホールディングスにITインフラの包括的ITアウトソーシングサービス「NSFITOS」を提供したと発表した。
臨床検査や検査試薬を中心とした事業を展開するみらかホールディングスは中期経営計画「Transform! 2020」で、国内グループ会社約20社の約120拠点を対象に、グループ共通のIT環境の整備を進めている。これに向けて同社では、事業会社や部門ごとに分散していた約1000台のサーバの集約や個別運用の一元化など、ITインフラの運用管理業務を効率化することを計画していた。今回みらかホールディングスが導入したNSFITOSは、こうした計画に基づいたもの。
クラウドサービス、データセンター、運用アウトソースを組み合わせ
まずは500台のサーバを、NSSOLが提供するクラウドサービス「absonne」と、NSSOLの次世代型データセンター「第5データセンター」に集約した。同時に、NSSOLの次世代運用サービス「emerald」にアウトソースした。
サーバ集約からNSSOLの構築や運用に関する標準プロセスを活用することで、みらかホールディングスのグループ共通ITインフラ「MiDC」(Miraca innovative Data Center)の運用開始まで10カ月という短い期間で完了した。さらにMiDCでは、従来の事業会社やシステムごとに運用していた体制をemeraldによる運用プロセスに統一して自動化することで、管理要員を約30人から5人に削減できた。事業側からのリソース調達要求にも、より短い期間で対応できるようになったという。
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