書籍や番組のレビューに含まれる「ネタバレ」をAIで検出? カリフォルニア大:これはネタバレ? それとも違う?
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、書籍やテレビ番組のオンラインレビュー投稿の中から“ネタバレ”を検出し、フラグを付けるAIベースのシステム「SpoilerNet」を開発した。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームが、書籍やテレビ番組のオンラインレビュー投稿の中から“ネタバレ”を検出し、フラグを付けるAI(人工知能)ベースのシステム「SpoilerNet」を開発、論文を発表した(SpoilerNetは、「ネタバレネット」の意)。Amazon.comに所属する研究者も参加した。
もうネタバレを見たくない
カリフォルニア大学サンディエゴ校のコンピュータ科学教授で、論文の著者の一人でもあるNdapa Nakashole氏は次のように述べている。
「ネタバレはインターネットのあらゆる場所に広がり、SNSでも非常にありふれている。私たちはネタバレから受ける苦痛を理解しており、それがいかに自分の体験を台無しにするかを理解している」
一部のWebサイトでは、自分の投稿に対して「ネタバレあり」を示すタグを手動で付けられるようにしている。だがそのようなサイトでもタグを付けない投稿者は少なくない。さらに、そもそもそのような仕組みがないWebサイトも多い。
そこで研究チームは、ネタバレの投稿を自動的に検出できるニューラルネットワークベースのAIシステム開発に乗り出した。レビューの投稿ごとにネタバレが含まれている確率を示すシステムだ。
開発に当たって「人々がネタバレ投稿をどのように書くのか」「どのような言語パターンや内容があれば、投稿がネタバレになるのか」を理論的に理解し、AIシステムに学習させる必要があったという。
ネタバレデータがない――では作ろう
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