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GCPのCloud Spannerで、東京・大阪の高可用性構成が実現「Google Cloud Day: Digital」で発表

Google Cloudは2020年6月9日、Cloud Spanner日本におけるマルチリージョン構成をサポート開始したと発表した。東京・大阪間での同期複製によって可用性を高めることができ、金融などのアプリケーションに採用しやすくなるメリットがある。

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 Google Cloudは2020年6月9日、同日より開催のオンラインイベント「Google Cloud Day: Digital」で、Cloud Spannerの日本におけるマルチリージョン構成のサポート開始を発表した。東京・大阪間での同期複製によって可用性を高めることができ、金融などのアプリケーションに採用しやすくなるメリットがある。

 Cloud Spannerは、Google Cloudが2017年2月に発表した、強い整合性を保ちつつグローバルな分散を可能とする、Google Cloud Platform(GCP)のSQLデータベースサービス。複数リージョンにまたがるOLTPアプリケーションにも使えるサービスとしてデビューした。

 日本では2017年5月に提供開始され、国内企業による採用が目立つようになってきている。2019年に東京で開催された「Google Cloud Next Tokyo '19」では、金融関連でアクセンチュアとふくおかフィナンシャルグループ、メルペイ、ゲーム関連ではガンホー・オンライン・エンターテイメント、コロプラ、スクウェア・エニックス、コロプラなどが、同サービスを採用していることを明らかにした。

 Cloud Spannerには、「リージョナル構成」「マルチリージョン構成」があり、同期複製の範囲が異なる。


ソウルをWitnessとして、東京・大阪の冗長構成が可能

 リージョナル構成は、単一リージョン内のゾーン間で同期複製を実行するもの。一方、マルチリージョン構成では、複数のリージョンにまたがって同期複製が行える。日本ではこれまで、東京と大阪のそれぞれで、リージョン構成をサポートしてきたが、今回の日本におけるマルチリージョンサポートにより、東京・大阪間での高可用性構成を実現できるという。

 この冗長構成は、「今週中に使えるようになる」(Google Cloudカスタマー エンジニア、葛木美紀氏)という。

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