Google、「Google Cloud API Gateway」のβ版をリリース:高いパフォーマンスとスケーラビリティを提供
Googleは、「Google Cloud」のサーバレスバックエンドのAPIを作成、保護、モニタリングできるフルマネージドGoogle Cloudサービス「Google Cloud API Gateway」のβ版を提供開始した。
Googleは2020年9月8日(米国時間)、「Google Cloud API Gateway」のβ版の提供を開始したと発表した。API Gatewayは、「Google Cloud」のサーバレスバックエンドのAPIを作成、保護、モニタリングできるフルマネージドGoogle Cloudサービス。
API Gatewayは、クラウドネイティブなアプリケーション用に設計されたオープンソースのエッジとサービスプロキシ「Envoy」をベースに構築したもの。高いパフォーマンスとスケーラビリティを提供し、コストを管理しやすいように、従量制と階層型の料金オプションを用意した。
Googleは、API Gatewayの特徴を次のように説明している。
複数サービスへ単一インタフェースからアクセスできる
開発者にとって、機能を複数のサービスに分割するメリットは大きい。デプロイとスケーリングの柔軟性を高めることができるからだ。API Gatewayを使えば、複数のサービスを使いやすいAPIとして簡単にパッケージできる。さらに利用者はAPI群へ単一のインタフェースを通じて簡単にアクセスできる。
例えば気象データを専門に手掛ける企業が、気象に関するアラートや予測、履歴、ロケーションという機能を、4つの別々のサービスとして開発したとする。API Gatewayを利用すれば、エンドユーザーが1つのアクセスポイントから、1つの気象APIを使ってこれらのサービス全てにアクセスできるようになる。
APIを簡単に保護できる
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