Google、「Google Cloud」でのWindows Server VM管理を容易に:Windows Serverワークロードの管理を支援
Googleは「Google Cloud」でWindows Serverワークロードの管理を容易にする新機能を発表した。起動画面診断やWindows Serverの自動アップグレード、新しい診断ツール、改良されたライセンスレポートなどがある。
Googleは2020年9月17日(米国時間)、「Google Cloud」でのWindows Serverワークロードの管理を容易にするさまざまな新機能を発表した。
発表された機能は、起動画面診断やWindows Serverの自動アップグレード、新しい診断ツール、改良されたライセンスレポートだ。概要は次の通り。
起動画面診断(β版)
Windows VM(仮想マシン)のトラブルシューティングをより簡単に実行できるようになった。RDP(Remote Desktop Protocol)が機能しない場合でも、Windows VMの起動画面をスクリーンショットとしてキャプチャーできる。
起動プロセス中にVMにアクセスできない場合や、破損したディスクイメージを使ってVMを開始しようとした場合、VMからスクリーンショットをキャプチャーすることで、問題を診断しやすくなる。
「Windows Server 2008」の自動アップグレード(β版)
既に延長サポートが終了した「Windows Server 2008」のインプレースアップグレードを実行し、インスタンスを簡単にアップグレードできるようになった。「gcloud」コマンドを使って、現在のVMをバックアップし、アップグレードを実行する。処理に失敗した場合は、自動的にロールバックできる。Windowsのインプレースアップグレードが機能するかどうかを素早くテストした上で、大規模なアップグレードを自動化する際に役立つ。
診断情報の収集(β版)
Windows VM用の新しい診断ツールを利用すると、診断情報を収集しやすく、素早く効果的にトラブルシューティングを実行できる。ユーザーが自らトラブルシューティングを進める場合の他、Google Cloudのサポートを依頼するときに利用できる。
ライセンスレポートツール
単一テナントノードを使用しているGoogle Cloudのユーザーは、新しいWindowsライセンスレポートツールを使って、ライセンス使用状況の調査プロセスを自動化できる。物理コアベースのライセンス使用状況を数値化したレポートを素早く包括的に生成できる。このツールはWindows環境で動作し、ログデータを取り込んでグラフィカルな調査結果とレポートを出力する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Google Cloud、ゼロトラストなWindowsサーバ管理者用RDPクライアント、「IAP Desktop」を発表
Google Cloudは、「Beyond Corp」への取り組みの一環として、Google Cloud Platform上のWindows仮想マシンに対する安全なRDPアクセスを実現するオープンソースのWindowsアプリケーション、「IAP Desktop」を発表した。Google CloudがBigQueryでAWS、Azure上のデータを動かさずに分析できる「BigQuery Omni」を発表
Google Cloudがアナリティクスサービス「BigQuery」のマルチクラウド対応を発表した。AWSやAzureに保存されているデータを転送したり複製したりすることなく、BigQueryで分析できるようになる。Windows Admin Center バージョン2007(2020年7月)がリリース――Azure Stack HCI対応、クラスタ作成も容易に
HTML5ベースのWindows Server/Windows 10の管理ツール「Windows Admin Center」の最新バージョン、「Windows Admin Center バージョン2007」がリリースされました。