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Always On 可用性グループにおける待ち受け中のポート情報を出力するSQL Server動的管理ビューレファレンス(14)

「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、Always On 可用性グループにおける待ち受け中のポート情報の出力について解説します。

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SQL Server動的管理ビュー一覧

 本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は、Always On 可用性グループにおける待ち受け中のポート情報を出力する「sys.dm_tcp_listener_states」について解説します。対応バージョンはSQL Server 2012以降です。

概要

 Always On 可用性グループで使用しているエンドポイントや可用性グループリスナーに限らず、SQL Serverではさまざまなポートを使用して接続を待ち受けています。「sys.dm_tcp_listener_states」を実行すると、可用性グループなどを含めてSQL Serverが使用しているポート番号や関連情報を出力します。

出力内容

列名 データ型 説明
listener_id int リスナーの内部ID
ip_address nvarchar(48) オンラインであり、現在リッスンしているリスナーのIPアドレス。IPv4とIPv6のどちらかを使用可能
is_ipv4 bit IPアドレスの種類。次のいずれかになる
 1 = IPv4
 0 = IPv6
port int リスナーがリッスンしているポート番号
type tinyint リスナーの種類。次のいずれかになる
 0 = Transact-SQL
 1 = Service Broker
 2 = データベースミラーリング
type_desc nvarchar(20) リスナーの種類の説明。次のいずれかになる
 TSQL
 SERVICE_BROKER
 DATABASE_MIRRORING
state tinyint 可用性グループのリスナーの状態。次のいずれかになる
 0 = オンライン。リスナーが要求のリスニングおよび処理中
 1 = 再起動の保留中。リスナーはオフラインであり、再起動が保留されている
state_desc nvarchar(16) 可用性グループのリスナーの状態説明。次のいずれかになる
 ONLINE
 PENDING_RESTART
start_time datetime リスナーが起動された日時を示すタイムスタンプ

動作例

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