連載
ミラーリングで試行したページの自動修復情報を出力する:SQL Server動的管理ビューレファレンス(21)
「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、ミラーリング環境におけるページの自動修復情報の出力について解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は「sys.dm_db_mirroring_auto_page_repair」の、ミラーリングで試行したページの自動修復情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2008以降です。
概要
以前に紹介した「sys.dm_hadr_auto_page_repair」は、可用性グループが構築されている環境でのページの自動修復情報が出力されましたが、「sys.dm_db_mirroring_auto_page_repair」は、ミラーリング環境でのページの自動修復情報が出力されます。
- データベース ミラーリング - sys.dm_db_mirroring_auto_page_repair
- suspect_pages(Transact-SQL)
- ページの自動修復(可用性グループ:データベース ミラーリング)
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
database_id | int | この行に対応するデータベースのID |
file_id | int | ページが存在するファイルのID |
page_id | bigint | ファイル内のページのID |
error_type | int | エラーの種類。次のいずれかになる -1 = 全てのハードウェア823エラー 1 = 不適切なチェックサムまたは破損ページ以外の824エラー 2 = 不適切なチェックサム 3 = 破損ページ |
page_status | int | ページ修復の試行ステータス。次のいずれかになる 2 = パートナーからの要求を待機中 3 = 要求はパートナーに送信済み 4 = ページの自動修復を待機中(応答はパートナーから受信済み) 5 = ページの自動修復に成功し、ページは使用可能 6 = 修復不可能 |
modification_time | datetime | ページステータスが最後に変更された日時 |
動作例
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