「Windows 11」では開発者向けに何が強化されたのか、Microsoftが解説:アプリの種類によらず、シームレスな開発エクスペリエンスを提供
Microsoftは、「Windows 11」における開発者向けの主な機能強化点を公式ブログで解説した。新しい「Microsoft Store」と、Webアプリケーションやネイティブアプリケーション開発の効率化、Fluentデザインシステムによるアプリケーションとエクスペリエンスの刷新が目玉だ。
Microsoftは2021年10月4日(米国時間)、同5日にリリースした「Windows 11」における開発者向けの主な機能強化点を公式ブログで解説した。新しい「Microsoft Store」と、Webアプリケーションやネイティブアプリケーション開発の効率化、Fluentデザインシステムによるアプリケーションとエクスペリエンスの刷新が目玉だ。
新しいMicrosoft Store
新しいMicrosoft Storeでは、開発者はコードや既存のインストールパッケージ(.msiまたは.exe)を変更することなく、ゲーム以外の従来型デスクトップアプリケーション(Win32アプリケーション)をストアに含めることができるようになった。このとき、必要に応じてアプリケーション内購入のための独自販売システムを導入して、全ての収益を自分で得ることも可能になった。
さらに、開発者が自分のWebサイトでアプリケーションを提供している場合、新しい「ポップアップストア」機能を利用することも可能になる。顧客が開発者サイトでインストールボタンをクリックすると、Windowsの小さなネイティブダイアログが表示され、Webサイトを離れることなく、ここからMicrosoft Storeを通じたインストールを実行できるというものだ。開発者がこの機能を利用すれば、Microsoft Storeクライアントでもアプリケーションが公開されるため、顧客が検索してインストールすることも可能になる。
Webアプリケーション開発とネイティブアプリケーション開発の効率化
開発者がどんなアプリケーションを作成する場合でも、シームレスな開発エクスペリエンスを提供するプラットフォームの実現を目指して、Windows 11は開発された。
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