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イノベーションには「学習する組織」が必要 ユームテクノロジージャパンが意識調査の結果を発表:“概念を知っている経営者”のほとんどが重要性を認識
ユームテクノロジージャパンは、経営者の「学習する組織」に関する意識調査の結果を発表した。学習する組織の概念を知っている経営者は42.7%で、そのほとんどが「自社での必要性」を感じていることが分かった。
ユームテクノロジージャパンは2022年1月5日、「学習する組織」(Learning Organization)に関する意識調査の結果を発表した。学習する組織とはPeter Senge氏が広めた概念で、「目的を達成するための行動や意識改革を自ら実行できる組織」のこと。調査結果によると、学習する組織という概念を知っている経営者は半数に満たなかったが、概念を知っている経営者のほとんどが「自社での必要性」を感じていることが分かった。
調査は、従業員数500人以上の企業の経営者と役員を対象に実施し、103人から有効回答を得た。
「社内にナレッジが蓄積されていない」
「自社で学習する組織を構築できているかどうか」について聞くと「かなり構築できている」と回答した割合は18.2%、「やや構築できている」は38.6%だった。これに対して「あまり構築できていない」は34.1%、「まったく構築できていない」は9.1%だった。
学習する組織を構築できていない理由としては「現場での知恵が共有できる状態になっていない」と「社内にナレッジが蓄積されていない」「イノベーションが生まれていない」と回答した人の割合が最も高く、どれも42.1%(複数回答)だった。次いで、「インプットはあるが、学びの内容が定着していない」と「個人としてビジョンを持ち、主体的に学ぶ人が少ない」がどちらも26.3%、「学習機会が不足している」が15.8%だった。
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