欠落インデックスのインデックスIDとグループIDの対応付け情報を出力する:SQL Server動的管理ビューレファレンス(113)
「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、欠落インデックスのインデックスIDとグループIDの対応付け情報を出力する方法について解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_db_missing_index_groups」における、欠落インデックスのインデックスIDとグループIDの対応付け情報を出力する方法について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)と「Azure SQL Database」です。
概要
SQL Serverでは、テーブルやビューにインデックスを作成することで、効率的にデータ検索やテーブル間の結合を実行できます。データ検索やテーブル間の結合に適したインデックスが作成されていない場合には、データの検索のためにテーブルのデータ全体を読み込む必要があり、クエリの実行は非効率なものとなります。
SQL Serverでは、クエリのコンパイル時に、クエリに適したインデックスが不足していること(欠落インデックス)を検出する機能があります。検出された欠落インデックスはSQL Server Management Studio(SSMS)でクエリの実行プランを表示して確認することや、動的管理ビューを使用して確認することが可能です。
動的管理ビューで欠落インデックスを確認する場合、欠落インデックスの列の情報を出力できる「sys.dm_db_missing_index_details」動的管理ビューや「sys.dm_db_missing_index_columns」動的管理関数では、欠落したインデックスの区別には、欠落インデックスのインデックスIDが使用されます。
欠落インデックスによる実行プランコストへの影響などの情報を出力できる「sys.dm_db_missing_index_group_stats」動的管理ビューでは、欠落インデックスの区別には、欠落インデックスのグループIDが使用されます。
「sys.dm_db_missing_index_groups」動的管理ビューを使用することで、異なるIDである欠落インデックスのインデックスIDとグループIDを対応付けて、欠落インデックスの列情報とコスト影響を1対1で関連付けて分析することが可能となります。
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
index_group_handle | int | 欠落インデックスのグループID |
index_handle | int | 不足したインデックスのインデックスID インデックスグループには、インデックスが1つだけ含まれる |
動作例
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