連載
フェイルオーバークラスタインスタンスで有効なクラスタディスクの情報を出力する:SQL Server動的管理ビューレファレンス(124)
「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、フェイルオーバークラスタインスタンスで有効なクラスタディスクの情報の出力について解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_io_cluster_valid_path_names」における、フェイルオーバークラスタインスタンスで有効なクラスタディスクの情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server(サポートされている全てのバージョン)です。
概要
SQL Serverでは、フェイルオーバークラスタインスタンスを作成してインスタンスの可用性を高めることができます。フェイルオーバークラスタインスタンスでは、Windows Serverフェイルオーバークラスタリング機能を利用してインスタンスレベルでの冗長化を構成します。
フェイルオーバークラスタインスタンスでは、データファイルやトランザクションログファイルはクラスタディスク上に保存するように構成する必要があります。「sys.dm_io_cluster_valid_path_names」動的管理ビューを使用することで、フェイルオーバークラスタインスタンスのファイル保存に使用可能なクラスタディスクの一覧を出力できます。
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
path_name | nvarchar(512) | データベースおよびログファイルのルートディレクトリとして使用できるボリュームマウントポイントまたはドライブパス |
cluster_owner_node | nvarchar(64) | ドライブの現在の所有者 クラスタ共有ボリューム(CSV)の場合、所有者はメタデータサーバをホストしているノード |
is_cluster_shared_volume | bit | このパスを含むドライブがクラスタ化ボリュームの場合は「1」、それ以外の場合は「0」 |
動作例
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