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自動化で避けるべき、よくある10の間違い:Gartner Insights Pickup(267)(1/2 ページ)
自動化を誤った方法で行うと、データ利用やプロセス、従業員の士気、顧客満足度に悪影響を与える恐れがある。本稿では、自動化でよくある10の間違いについて紹介する。
ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。
要約
- 企業の60%近くは、4つ以上のハイパーオートメーションの取り組みを同時並行で進めている。15のプロジェクトを同時に行っている企業もある
- 自動化の失敗は通常、3種類の間違いに起因する。それは、アプローチ、実装、影響への対処の間違いだ
- 自動化の取り組みを成功させるには、定量化できる明確なビジネス成果をもたらす取り組みや、社内の既存リソースを利用できる取り組みを優先する
自動化は、コストや品質、スピードの大幅な改善を約束する。だが、このメリットを実現するには、経営幹部とITリーダーがよくある間違いを踏まえて行動計画を立てる必要がある。現在では、ハイパーオートメーションが進み、IT部門が複数の自動化の取り組みを並行して管理するようになっているだけになおさらだ。
Gartnerの最近の調査では、企業の60%近くが、平均4つ以上のハイパーオートメーションの取り組みを同時並行で進めていることを示している。「リーダーは自動化を、行うべきプロジェクトではなく受け入れるべき原則と位置付け、自動化の失敗につながりかねない、よくある間違いに注意する必要がある」。Gartnerのマネージング バイスプレジデントのニコル・スタージル(Nicole Sturgill)氏は、そう説明している。
間違い1:1つの技術にとらわれる
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