デジタルツイン技術に関する調査、日本は世界で一番「いつ導入するか分からない」という回答が多い:日本の活用度は10カ国中9位
アルテアエンジニアリングは、世界10カ国で実施した「デジタルツイン技術に関する調査」の結果を発表した。デジタルツイン技術を「活用している」と回答した人の割合は、日本は59%で、10カ国中9位だった。
アルテアエンジニアリングは2022年11月22日、世界10カ国で実施した「デジタルツイン技術に関する調査」の結果を発表した。同社は「デジタルツイン技術の導入が世界的に急増していることが分かった」としている。
この調査は、世界10カ国(米国、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、韓国、スペイン、英国)で、「データサイエンス」「IoT(Internet of Things)」「分析」「ソフトウェアエンジニアリング」「研究開発」「エンジニアリング」「情報技術(もしくは情報システム)」「製品開発」「経営管理」に関連する職務に従事する人を対象に実施し、2007人から有効回答を得た。
デジタルツイン技術に対する意識は対象国全てが高い
デジタルツイン技術を「活用している」と回答した人の割合は、全体の約7割。日本に限ると59%で、10カ国中9位。日本のデジタルツイン技術の活用はやや遅れている。「活用している」との回答率が最も高かったのは中国で94%。次点はインドで92%。最も低かったのはフランスで、57%だった。
自社にとってのデジタルツイン技術の重要度については、日本の95%が「重要」と回答した。世界10カ国の中では8位。アルテアエンジニアリングは「平均よりやや低いが、デジタルツイン技術に対する意識には、他国と大きな開きはなかった」と分析している。なお、トップは中国で100%。最下位はフランスで93%だった。
自社がデジタルツイン技術を採用する時期については、日本では「分からない」との回答が最も多く、62%を占めた。この値は、他国と比べると突出して高い。他国の「分からない」との回答率は、最も高かった米国が39%、最も低かったインドでは0%だった。
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