連載
Gartnerのハイプサイクルに見るデジタルガバメントサービスの今後の動向(後編):Gartner Insights Pickup(287)
デジタルガバメント技術およびプラクティスは、市民サービスの提供方法に変革をもたらし続けている。後編では、開発のための洞察や支援技術の普及、その他の技術について紹介する。
ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。
有権者中心のデジタルサービスを開発するための洞察を得る
有権者中心のデジタルサービスを開発するためのエンゲージメントをサポートするイノベーションプロファイルもある。例えば、インクルーシブデザインやカスタマージャーニーアナリティクス、マルチ体験、ビジネスエコシステムモデリングなどだ。
- 機械学習(ML:Machine Learning)
統計モデルを活用してデータから知識やパターンを抽出し、ビジネス上の問題を解決するAI分野。 - セマンティック検索
自然言語処理技術を用いて、ユーザーにとっての検索の価値を向上させる。これは、個々の単語だけでなく、(「意味」の代わりに)単語間の関係を処理することによって行われる。 - インクルーシブデザイン
人間の多様性と能力を最大限に活用して、最も多くの人のニーズに応えるデジタル製品を構想し、開発するためのデザイン手法。 - カスタマージャーニーアナリティクス(CJA)
顧客や見込み客がさまざまなチャネルを通じて行う組織とのやりとりを、追跡、分析するプロセス。 - マルチエクスペリエンス(MX:Multiexperience)
シームレスで一貫したデジタルユーザージャーニーをサポートするために、さまざまなデジタルタッチポイントで複数方式を組み合わせて行われるインタラクションを指す。 - ビジネスエコシステムモデリング
参加者のためにサステナブルな価値を創造し、交換する目的で相互にやりとりする人、組織、モノの動的なネットワーク。ビジネスアーキテクチャの範囲をビジネスエコシステムに拡張することに主眼がある。
意思決定支援技術の円滑な受け入れと普及に向けて
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