[解決!Python]venvモジュールでの仮想環境時に最新バージョンのpipをインストールするには:解決!Python
venvモジュールで仮想環境を構築した後でパッケージをインストールすると、pipを最新バージョンにするように推奨されることがある。これを避けるために、最初から最新バージョンのpipを仮想環境にインストールする方法を紹介する。
コマンド | 説明 |
---|---|
python -m venv --upgrade-deps 仮想環境ディレクトリ | 仮想環境の構築時にpip setuptoolsなどを最新バージョンにアップグレードする |
仮想環境構築時に最新バージョンのpipをインストールする |
仮想環境の構築時にpipとsetuptoolsを最新バージョンにアップグレードする
仮想環境を構築してから、その環境に何らかのパッケージをインストールすると(ここではrequestsパッケージを例としている)、最後に以下のようなメッセージが表示されることがよくある。ここでは仮想環境の構築と有効化、パッケージのインストールの流れが分かるようにmacOSを例としている(Windowsだと有効化のタイミングで画面がクリアされてしまうため)。
赤い枠線の中に注目してほしい。これは「新しいバージョンのpipがリリースされているのでアップグレードしてください」という意味だ。2行目にあるように「pip install --upgrade pip」コマンドや「python -m pip install --upgrade pip」コマンドを実行すればもちろんpipのアップグレードはできる。
だが、仮想環境を構築して、パッケージをインストールするたびにこのようなメッセージが表示され、そのたびにpipのアップグレードをするのが面倒くさいという人もいるだろう。このようなときには、仮想環境の構築時に「--upgrade-deps」オプションを指定することでpip(とsetuptools)を最新バージョンにアップグレードできる。
以下に実行例を示す(先ほどの例とは別ディレクトリで仮想環境を構築している)。
requestsパッケージのインストール後にpipのアップグレードを求めるメッセージが表示されなくなったことに注目してほしい。
なお、このときには以下のように、仮想環境構築時にpipパッケージやsetuptoolsパッケージをインストールする過程が表示されることもある。上の画像では既にpipとsetuptoolsの最新バージョンをインストールしたことがあり、そのときのキャッシュが再利用されているので仮想環境構築時に特にメッセージが表示されていない。一方、下の画像ではpipはキャッシュされたものを使い、setuptoolsはインストールするパッケージをダウンロードしていることが分かる。
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