編集後記「chocoZAP始めました」「Deep Insiderの2023年の方針」:Deep Insider's Eye 一色&かわさきの編集後記
かわさきからは「chocoZAP始めました」という題で低価格でコンビニ的なジムでダイエットを始めたことについて、一色からは「Deep Insiderの2023年の方針」という題で「Deep Insiderって何を考えて今後の記事を出していくの?」という話について書きました。
@ITのDeep Insiderフォーラムを担当しているDeep Insider編集部の一色とかわさきです。1月末に公開した編集後記から3カ月ぶりですね。
編集者が記す「あとがき」である、この編集後記では、執筆/編集時には書けなかった小話や裏話、感想、ぜひ読者にも知ってほしいという話などを書いています。半分は会員登録後に読めるようになっていますが、無料ですのでこの機会に会員登録して2人分を読んでいただけるとうれしいです。
chocoZAP始めました(かわさき)
かわさきしんじ
大学生時代にIT系出版社でアルバイトを始めて、そのまま就職という典型的なコースをたどったダメ人間。退職しても何か他のことをできるでもなくそのままフリーランスの編集者にジョブチェンジ。そしてDeep Insider編集部に拾ってもらう。お酒とおつまみが大好き。通称「食ってみおじさん」。「健康のこと」を考えてではなく「着る服がなくなってきたこと」を考えて、chocoZAP始めました。
みなさん、体重どうですか? ぼくはこの数年間でがっつり増えたような気がします。体重計がないのでほんとかどうかは分からないんですが(笑)。コロナ禍は一段落しましたが(第9波がきているって話もありますが)、その間にリモートワークも増え、お気に入りの居酒屋さんを保護すべく、食べては飲み、飲んでは食べということを繰り返していたら、これまでは体が入っていた服がすっかりキツキツになってしまいました。主に腹回りががが……。
というわけで、先日からchocoZAPなるものを始めてみることにしました。要するに24時間いつでも気軽に体を動かせる、そして低価格なコンビニ的なジムです。会員登録をすると体重計(体組成計)とヘルスウオッチが特典として送られてくるってのは魅力的なのですが、ぼくの手元に届くのは夏ごろになりそうです。それまでは体重を量ることもなく、単にフィットネスバイクを回すだけの日々が続きそうです。
何はともあれ、気楽に体を動かせそうなフィットネスバイクが当面のターゲットです。15分を目安に他の人と交代してね、とあったのですが今日はスキスキだったので30分ほど使わせてもらいました。時速20km程度で負荷はそれほど高くない感じで30分。お気楽なつもりでしたが、10分を超えると汗が出てくるものですねぇ。外が寒かった(暖かくなかった)のでパーカを着たままフィットネスバイクに座ったのですが(普段着のまま体を動かせるのがchocoZAPのよいところだそうです)、汗が出てからは体が熱くなってきて、パーカを脱いでから始めるべきだったと思いました。
普段着OKなら、ちょっと思い立って運動できるからいいね。
ところで、「体脂肪を燃焼し始めるのは、有酸素運動で20分ぐらい後から」という話を読んだことがあると思ったのだけど、今ググったら、20分後に脂肪燃焼効果が高まるという話だったらしく、15分でも痩せる効果はありそうです。
フィットネスバイクのディスプレイによれば、消費したカロリーは170kcalほど。でも時速20km弱で自転車を30分走らせたときの消費カロリーをWebで調べると300kcalくらいという話もあって、どちらが正しいのかよく分かりませんでした。ま、それなりにカロリーを消費して、おいしくお酒を飲めればそれでいいんですけどね。
いや、昔の服に体が入るようになるのが目的でしょ(self.tsukkomi())。
アプリが入館/退館以外に(自分的には)使い道がないのはちょっとなぁとか(だって、エクササイズの記録って自分で入力するんですよ。Bluetoothでピピッとしてくれないのかしら)、体組成計とヘルスウオッチが早く届かないかなぁとか思うところはいろいろありますが、次の編集後記までchocoZAPを続けていることに読者の皆さまはご期待ください。それから5月からはPythonでのデータ処理の基本をまとめた連載が始まる予定なので、そちらにも期待していただければ幸いです。
Deep Insiderの2023年の方針(一色)
一色政彦(いっしきまさひこ)
@ITのDeep Insider編集部の編集長。ディープラーニング中心に機械学習を学んできて、今は「Googleデータアナリティクス プロフェッショナル認定証」講座で勉強中。講座内容は難しくないものの、時間がかかりすぎて苦しんでいます……。金融AIも好きなので、最近は『金融AI成功パターン』を読書中です。
ここ最近の記事掲載で思い出深いのは、『社会人1年生から学ぶ、やさしいデータ分析』という連載を開始できたことです。2023年の1月くらいから準備を始めて、筆者との会議や原稿の書き直しを何回もしていただき、ようやく記事公開にこぎ着けました。
これはデータ分析の連載ですが、5月には『AI・データサイエンティスト超入門』という全体概要の連載や『Pythonデータ処理入門(仮)』の連載も開始予定です。これらの連載は、「データ&AI活用」に重点を置いたDeep Insiderの2023年の方針を反映しています。
2022年までは「データサイエンティストやAI(機械学習)エンジニアを育てよう」という政府/経産省主導の考えが目立っていた印象ですが、専門家ではない一般人にまで広くChatGPTが認知され人気になったことで、「データ&AI活用」は人材育成中心よりも実用段階に変化してきている、と私個人は考えています。実用段階で重要になるのが、AIの「作り方」よりも、データ分析/AIの基本となる「データ」の活用法と、データサイエンス/AIの「使い方」ではないでしょうか。
つい先日(2023年4月21日)も『ChatGPT入門 概要から利用方法、プログラム開発まで』という電子書籍(PDF)を公開しましたが、こういったAIの先進的な「使い方」の探究はいったん他のメディア担当や一般社会人の方々にお任せし、特に今年(2023年度)のDeep Insiderでは多くの社会人が身に付けるべき基礎知識&スキルとなる「データ活用」の方に重点を置きたいと考えています。
この方針を決めるまでに2022年10月ぐらいから4〜5カ月ほど長い長い議論をしてきました。ChatGPTのような流行だけを追いかけるという案もあったのですが、「きちんと学べるメディアにしたい」という思いの方が強かったので、涙を飲んで「データ活用を学ぶ」という方針にフォーカスしました。
ChatGPTの使い方の探究などの流行は楽しい部分もあり、PV(ページビュー)も爆増して成功したかもしれません。2023年度は、それよりも、皆さんのデータ活用で役立つことを選択したわけです。なお、AI人気のおかげで過去記事コンテンツもよく読まれており、現状ではDeep InsiderのPVは@ITの中でも好調を維持して成長し続けています。皆さんのご愛読に感謝しています。
取りあえず、1年は上記の方針でやりきろうということになっていますので、皆さまよろしくお願いいたします。ぼくのダイエットもやりきれるといいのですが(笑)。
今後のデータ活用、つまりデータサイエンス&AI活用のスキルは、専門職としてデータサイエンティストやAIエンジニアを目指す人だけでなく、普通のソフトウェアエンジニアにも求められる必須スキルの一つになっていくと想定しています。よって今年のDeep Insiderでは、読者ターゲットをより広く、新卒ソフトウェアエンジニアにまで広げています。
キャッチコピーは「AI・データサイエンスの学びをここから」です。
内容としての変革ポイントは、高校生/社会人1年生から分かる「レベル感」で、「図解&体験」を中心とした記事内容にすることです。これは高等学校情報科「情報II」教員研修用教材の「レベル感」と「図解&体験」を参考にしています。
ちなみに、2023年4月から始まった「情報II」の教員研修用教材に対するはてなブックマークは2000近く付いており好評です。私も「高校でデータサイエンスについてこれだけ学ぶのなら、日本人のデータサイエンス(統計学の多変量解析や機械学習のニューラルネットワーク)に関するリテラシーはメチャクチャ上がる」とコメントしました。
2025年には、高校や大学でこういった「データ活用」の基礎知識&スキルを持った新卒が会社に入社してくるようになるわけで、既に社会人の方、特にソフトウェアエンジニアは、2023年の今から「データ活用」について少しずつゆるーく学び始めるのがベストではないでしょうか。ということで、ぜひ2023年のDeep Insiderの連載の読者になってくださいね。Deep Insiderフォーラムのトップページをブックマークして定期的にチェックしていただけるとうれしいです。
今回は少しメディアアピールっぽい内容になってしまいましたが、「Deep Insiderって何を考えて今後の記事を出していくの?」という話でした。
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