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コロナ禍を経て、企業はWANに何を求めているのか IDC「2022年 企業ネットワークサービス利用動向調査」

IDC Japanは、「2022年 企業ネットワークサービス利用動向調査」のWANに関する結果を発表した。WANを利用している企業は、リモートアクセスなどのWANのオプション機能を有用だと考えていることが分かった。

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 IDC Japanは2023年5月11日、「2022年 企業ネットワークサービス利用動向調査」のWANに関する結果を発表した。これは、コロナ禍におけるWANへの影響や、「SD-WAN」(Software-Defined Wide Area Network)の選定基準などについて調べたもの。

重視するのはクラウドとの連携しやすさ

 IDC Japanは「WANを利用している企業は、テレワークの広がりに伴い、テレワーク環境の構築に役立つ機能を求めている」と分析している。調査結果によると、WANのオプション機能で有効だと思うものとして「インターネット境界のファイアウォール機能」と回答した企業の割合が最も高く、約20%。次いで「リモートアクセス機能」が約15%だった。

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WANのオプション機能として有用だと思うもの(提供:IDC Japan

 SD-WANの採用を検討している企業に、その選定基準について聞くと「管理機能(コントロールパネル)の使いやすさ」と回答した企業が最も多かった。次に多かったのは「クラウド事業者やデータセンター事業者が提供するSD-WAN連携機能をサポートしていること」だった。

 IDC Japanの山下頼行氏(Infrastructure & Devices リサーチマネージャー)は、「テレワークなどの働き方の変化や、企業システムのクラウドシフトに伴い、企業はWANサービスやSD-WANに、テレワーク用のシステムとの親和性やクラウドサービスとの連携のしやすさを求めている。こうしたWAN設計に対する潮流を捉え、通信事業者やシステムインテグレーターは、WANのインターネットゲートウェイやリモートアクセス機能の強化、SD-WANのクラウド連携機能の訴求に重点を置くべきだ」と述べている。

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