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ドローンで撮影したかのような動画を簡単に作成できるAPIを発表 Google「Google Maps Platform」の一環として提供

Googleは動画作成に役立つ「Aerial View API」を公開した。「Google Maps Platform」の一環として提供されるAPIで、同社は「鳥瞰(ちょうかん)的な視点からの映像を利用して、没入感のある映像体験を作り上げることができる」としている。

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 Googleは2023年5月11日(米国時間)、同社の技術ブログで動画作成に役立つ「Aerial View API」を公開した。高解像度の動画を作成し、同社は「『YouTube』のビデオを埋め込むのと同じように、Webサイトやアプリケーションに素早く埋め込むことができる」としている。

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ドローンで空撮したかのような動画を作成可能

2023年5月現在は米国のマップデータのみ利用可能

 Aerial View APIを使うと、ドローンで撮影したような空撮動画を簡単に作成できる。「Google Earth」で使われているものと同じ3Dマップソースを使用して構築されており、その精細さは折り紙付きだ。

 実際にドローンを用意する時間やコストを削減できるのはもちろん、APIを介することで細かな処理やストレージ管理、配信などの重い仕事を全て処理してくれる点もメリットだ。

 また、没入感ある動画を簡単に作成できるだけでなく、実生活に役立つ使い方も提案されている。例えば物件探し。

 新しいアパートを探すのはワクワクすることだが、困難で負担のかかるプロセスであることも事実だ。入居日までに実際に現地に行くことができず、近隣がどのような場所なのかをイメージできない借り手もいる。そこで、賃貸物件情報サイトのRentはAerial View APIを使って物件の空撮動画を作成。借り手に周辺環境や近隣の様子を分かりやすく伝えることでユーザー体験を向上させている。また、Aerial Viewを使うことで、物件のエージェントやオーナーが自ら高価なドローンを購入あるいはレンタルして空撮を行う必要性が減るという。

 Googleは「新しい刺激的な方法で場所を示すだけでなく、ユーザーの興味を引き、インスピレーションを与える役割も果たす」としている。なお、2023年5月現在は米国のマップデータのみ利用できるが、将来的にはさらに多くの国で利用できるようになる予定だ。

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