AIによるコード提案「GitLab Duo」をVisual Studioで使えるようにする拡張機能が登場:「JetBrains」と「Neovim」への適用も検討中
GitLabは、「GitLab for Visual Studio」の提供を開始した。GitLab for Visual Studioは、「GitLab Duo」によるAIを使ったコード提案機能を、「Visual Studio」上で使えるようにする拡張機能だ。
【お詫びと訂正:2023年7月25日午後4時】初出時、記事タイトルと本文で拡張機能の適用対象を「Visual Studio Code」と誤って掲載しておりました。正しくは「Visual Studio」です。お詫びして訂正いたします。
GitLabは2023年6月29日(米国時間)、「GitLab for Visual Studio」の提供を開始した。GitLab for Visual Studioは、「GitLab Duo」によるAIを使ったコード提案機能を、Microsoftの統合開発環境「Visual Studio」上で使えるようにする拡張機能だ。GitLab Duoが接続する環境として、GitLab SaaSとGitLab self-managed両方に対応している。
使用を開始するには「Visual Studio Marketplace」からGitLab for Visual Studioをダウンロードする必要がある。ダウンロードしてインストールしたら、セットアップ手順に従って機能を構成できる。
拡張機能の使用
拡張機能を設定したら、ステータスバーのアイコンをチェックして、設定が正しく行われ、認証が機能していることを確認する。
全て問題なく動作していれば、作業中にコード提案を取得することができる。入力を開始するだけで、GitLab Duoが自動的にインラインでコードを提案する。Tabキーを押して提案を受け入れるか、入力を続けて新しい提案を確認するかを選ぶことができる。
今後の機能追加
GitLabは今回の更新の他にも、「JetBrains」と「Neovim」とのコード補完機能の接続といった機能開発を検討しているという。
加えて、コード提案用のGitLab言語サーバの開発にも取り組んでいる。これにより、IDE拡張機能を標準化して反復処理を高速化し、拡張機能を正式に提供していない場合でも、IDEとコードエディタのユーザーがGitLab Duoのコード提案を使用できるようになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
半数以上がAIでコードチェック実施 全世界のDevSecOps担当者に聞いた開発の実態
GitLabはDevSecOpsに関する調査の結果を発表した。AI/MLによるコードチェックやテストプロセスでのbotの使用の増加が目立つDevSecOps担当者のセキュリティへの取り組みや、回答を寄せたDevSecOps担当者のコメントを紹介する。GitHubユーザーなら無料「GitHub Actions Importer」が一般提供開始
GitHubは「GitHub Actions Importer」の一般提供を開始した。GitHub Actions Importerは、「Azure DevOps」「CircleCI」「GitLab」「Jenkins」「Travis CI」から「GitHub Actions」への移行を計画、予測、自動化することができる。ブルーグリーンデプロイとカナリアリリースを理解したいならOSSの「Argo Rollouts」で実践しよう
Kubernetesやクラウドネイティブをより便利に利用する技術やツールの概要、使い方を凝縮して紹介する連載。今回は、代表的なデプロイ戦略の「ブルーグリーンデプロイ」と「カナリアリリース」について「Argo Rollouts」で実践する。