PostgreSQLの主要コントリビューター「EDB」が語る、クラウドネイティブデータベースの現状:「Kubernetes Operator」を活用した「Postgres As a Service」を提供
「クラウドネイティブ」という言葉がなじんだ今、市場に登場した新たなデータベースやデータベースを支えるプラットフォームにまつわる情報を紹介していきます。今回はPostgreSQLのコントリビューターが数多く所属するEDBのCROとCPEOの2人に話を伺いました。
「クラウドネイティブ」という言葉がなじんだ今、市場に登場した新たなデータベースやデータベースを支えるプラットフォームにまつわる情報を紹介していきます。前回は、国内で行われたTiDBの年次イベントの模様をお届けしました。
2023年後半に向けてデータベースに関するイベントがオフラインで行われる予定もあります。主催者や登壇者と直接会話できるリアルイベントは、皆さんが日々感じていることや問題を議論できる場でもあります。新たなモチベーションにつながることもあるので、ぜひ参加してみてください。
今回は、PostgreSQLの開発をけん引するコントリビューターが数多く所属するEDBのCRO(収益責任者)とCPEO(プロダクトエンジニアリング責任者)の2人に話を伺いました。EDBがクラウドネイティブなデータベースの提供に向けて何に取り組んでいるのか、EDBが提供している製品で個人的に気になる点を伺いました。
EDBとは?
EDBは、PostgreSQLのコミュニティーで長くにわたってコントリビューションを続けてきた企業で、世界各国の企業や政府機関にPostgreSQLの利用に関する高度な専門サービスやサポートを提供しています。EDBはオープンソースとしてのPostgreSQLに対する機能開発だけにとどまらず、「エンタープライズレベル」の強力なデータベースである「EDB Postgres Advanced Server」(EPAS)を独自に提供しています。EPASは次のような特徴を持ちます。
- Oracle Databaseとの強力な互換性
- ミッションクリティカルなシステムに求められる(PostgreSQL以上の)高い可用性
本インタビューの前提知識として、筆者が注目しているEDBの製品、サービスを2つ紹介します。
EDB BigAnimal
BigAnimalは、EDBが提供するPostgres-As-a-Serviceです。主要なクラウドベンダーで利用できるフルマネージドのデータベースサービスで、データベースの構築、管理、拡張の作業を支援します。2021年に正式公開(GA)された同サービスは、顧客が他のデータベースからPostgreSQLベースのサービスへ移行する際の大きな手助けになります。
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