DevOpsチームとQAチームが注目 CIとCDの間にある「CT」とは:システムテストや統合テストとどう違うのか
CI/CDはアプリケーションの開発とリリース、改善のサイクルを高速化する。この「開発すること」と「リリースすること」の間には「品質を保つこと」という重要な要素が隠れている。本稿は、品質を高く保つために有効な「継続的テスト」(CT)について解説する。
TechTargetは2023年10月19日(米国時間)、「継続的テスト」(Continuous Test、以下CT)に関する記事を公開した。
改めて指摘するまでもなく、アプリケーション開発においてテストは重要だ。不具合だらけのアプリケーションを使いたいと思う顧客はいない。新たな顧客を引き付け、既存の顧客を維持するには、品質が高いアプリケーションをリリースする必要がある。
こうした厳しい要望に応える方法の一つがCTの導入だ。継続的インテグレーション(CI)と継続的デプロイメント(CD)と組み合わせることで、品質とカスタマーエクスペリエンスを所定のレベルで提供するアプリケーションを確実にリリースできるようになる。DevOpsチームが導入すれば、アプリケーションリリースの迅速化、不具合を修正するための作業のやり直しの削減、テスト実行スケジュールの容易な管理など、長期的にも短期的にもメリットが得られる。
もしかしたら「CTの導入は面倒だ」と思う人もいるかもしれない。だが、つまるところCTの導入は、手動テストや自動テストなど、さまざまな形式のテストを組み合わせ、計画することと大差ない。確かにCTの「テストスイート」(目的に合った複数のテストケースをまとめたもの)を構築し、実行ルーティンを確立し、その結果を分析してエラーを見つける(そして修正後に改めてテストする)という一連の作業には時間がかかる。そのため、CTの場合は「テストスイートがいつ、どのくらいの頻度で実行されるか」に注目する必要がある。
DevOpsにおけるCTの仕組み
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