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AWS、「Amazon Aurora Limitless Database」「Amazon ElastiCache Serverless」を発表データインフラの迅速かつ容易なスケーリングを可能に

Amazon Web Servicesは、データベースとアナリティクスのポートフォリオにおけるサーバレス技術の3つの新しいイノベーションを発表した。「Amazon Aurora Limitless Database」「Amazon ElastiCache Serverless」および「Amazon Redshift Serverless」の新機能だ。

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 Amazon Web Services(AWS)は2023年11月28日(米国時間)、データベースとアナリティクスのポートフォリオにおけるサーバレス技術の3つの新しいイノベーションを発表した。顧客はこれらのイノベーションにより、最も要求の厳しいユースケースをサポートするために、より迅速かつ容易にデータインフラをスケール(拡張)できるとしている。

 主な発表内容は以下の通り。

Amazon Aurora Limitless Database

 AWSは、「Amazon Aurora」の新機能「Amazon Aurora Limitless Database」を発表した。現在、限定プレビュー段階にあるこの新機能は、単一のAmazon Auroraデータベースの書き込み制限を超えた自動スケーリングを実現する。

 Amazon Auroraは、フルマネージドのMySQLおよびPostgreSQL互換リレーショナルデータベースであり、10分の1のコストで最高グレードの商用データベースのパフォーマンスと可用性を実現する。Amazon Aurora Serverless v2(Amazon Auroraをオンデマンドで自動スケーリングできるように構成する機能であるAmazon Aurora Serverlessの最新版)は、数十万件のトランザクションへのスケーリングを瞬時に処理する。

 一方、オンラインゲームや金融取引処理など、世界数億人のユーザーを処理、管理し、数百万件のトランザクションを処理し、ペタバイト(PB)クラスのデータを保存する必要があるワークロードを持つユースケースもある。

 Amazon Aurora Limitless Databaseは、単一のデータベース内で動作するシンプルさを維持しながら、毎秒数百万件の書き込みトランザクションまでスケールし、PBクラスのデータを管理する。顧客のデータモデルに基づいて、複数のAmazon Aurora Serverlessインスタンスにデータとクエリを自動的に分散する仕組みを採用している。

 コンピュートやストレージの要件が増大すると、Amazon Aurora Limitless Databaseはワークロードの要求に合わせて、リソースをサーバレスインスタンス内で垂直方向に、インスタンス間で水平方向に自動的にスケールし、顧客に高いパフォーマンスを一貫して提供する。顧客は数カ月や数年をかけて、データベースをスケールするカスタムソフトウェアを開発する必要がないという。

 メンテナンス操作や変更は単一のデータベースで行い、インスタンス群に自動的に適用できるので、数十、あるいは数百のデータベースインスタンスにわたってルーティンタスクを手動で管理せずに済むと、AWSは述べている。

Amazon ElastiCache Serverless

 AWSは、フルマネージドのインメモリキャッシングサービス「Amazon ElastiCache」の新しいデプロイ(展開)オプションである「Amazon ElastiCache Serverless」の一般提供開始を発表した。

 Amazon ElastiCacheは、オープンソースのインメモリデータストアである「Redis」および「MemCache」と互換性があり、Amazon ElastiCache Serverlessもこれらと互換性がある。

 Amazon ElastiCacheは、キャッシュの構築と運用プロセスの簡素化を目的としており、現在、マイクロ秒の応答時間で数百TBのデータと毎秒数億のオペレーションにスケールする。企業は、可用性の高いミッションクリティカルなアプリケーションを複数のアベイラビリティゾーンにわたってデプロイするために使用している。

 だが、アプリケーションの構築や既存ワークロードの移行を推進する企業が、キャッシュインフラを設計してプロビジョニングすることなく、迅速に着手したいと考える場合もある。また企業は、過剰なプロビジョニングを行うことなく、一貫して高いパフォーマンスを維持するために、キャパシティーを常に監視してスケールする必要があり、そのためには、インフラ管理に役立ち、キャッシュの作成と運用をより迅速かつ簡単にできるソリューションが必要になる。

 Amazon ElastiCache Serverlessを利用すれば、1分以内に可用性の高いキャッシュを作成でき、インフラのプロビジョニングや構成は不要だ。Amazon ElastiCache Serverlessは、キャッシュのコンピュート、メモリ、ネットワークの利用を継続的に監視し、ダウンタイムやパフォーマンスの低下を招かずに、要求に合わせて垂直方向と水平方向に即座にスケールすることで、複雑で時間のかかるキャパシティープランニングを不要にする。

Amazon Redshift Serverlessの新機能

 AWSは、データウェアハウスインフラを管理しなくても、あらゆるサイズの分析ワーロードを容易に実行できる「Amazon Redshift Serverless」の新機能を発表した。現在プレビュー段階にあるこの新機能は、AI(人工知能)を用いてワークロードを予測し、リソースを自動的にスケールおよび最適化することで、顧客がコストパフォーマンス目標を達成できるよう支援する。

 この新機能は、クエリの複雑さ、データサイズ、頻度などの次元に沿って顧客のワークロードパターンを学習し、顧客が指定したコストパフォーマンス目標を満たすために、それらの動的パターンに基づいて、キャパシティーを継続的に調整可能だ。

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