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Microsoft、生成AI機能を追加した「Windows Terminal Canary」を公開コマンドの説明や提案を受けられるTerminal Chatが利用可能に

Microsoftは、生成AI機能である「Terminal Chat」を追加した「Windows Terminal Canary」を公開した。

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 Microsoftは2023年11月17日(米国時間)、自然言語AI(人工知能)と対話できる「Terminal Chat」を搭載した「Windows Terminal Canary」をリリースした。

 Windows Terminal Canaryに搭載されたTerminal Chatは、ユーザーが作業中のTerminal環境から離れずに、そのままTerminal内でAIサービスと自然言語で対話できるという機能だ。ユーザーはチャットを通じてコマンドの検索やエラーメッセージの説明や提案を得ることができる。

Windows Terminal CanaryのTerminal Chat(提供:Microsoft)
Windows Terminal CanaryのTerminal Chat(提供:Microsoft)

 Windows Terminal Canaryの最新ビルドはGitHubリポジトリから無償でダウンロードできる。Terminal Chatのコードは、GitHubのWindows Terminalリポジトリ内のfeature/llmで公開されている。

Terminal Chatを利用するには

 Windows Terminal Canaryには、LLM(大規模言語モデル)は同梱されていない。そのためTerminal Chatを使用するには、Windows Terminal CanaryのTerminal Chat設定でAzure OpenAI ServiceのAPIエンドポイントとキーを追加する必要がある。エンドポイントとキーを取得するには、Azure OpenAI Serviceのリソースを作成してデプロイする必要がある。

Azure OpenAI Serviceリソースの作成とデプロイ

 Azure OpenAI Serviceリソースを作成してデプロイするには、Azure OpenAIの公式ドキュメント「Azure OpenAI Serviceリソースの作成とデプロイ」に従う必要がある。

 リソースを作成し、モデルをデプロイしたら、Azure OpenAI StudioのChat playground に移動し、Chat sessionセクションでView codeを選択する。Azure OpenAI Serviceのエンドポイントとキーを見つけられる。

Azure OpenAI Studioの画面(提供:Microsoft)
Azure OpenAI Studioの画面(提供:Microsoft)

Terminal Chatの使用方法

 Terminal Chatの設定でエンドポイントやキーを入力して保存すると、Terminal Chatを使用できるようになる。Terminal Chatは使用しているアクティブなシェルの名前を取得し、AIに対して追加のコンテキストとして名前を送信できる。これにより、現在使用しているシェルに合わせた回答を得られる。

 Windows Terminal Canaryは、ユーザーがメッセージを送信したときのみAIサービスと通信する。AIサービスに送信されるメッセージには、ユーザーのアクティブなPowerShellのチャット履歴や名前も追加される。ただし、ターミナルセッションが終了した後、Windows Terminal Canaryによってチャット履歴が保存されることはないとしている。

Terminal Chatを活用するコツ

 Terminal Chatをキーバインドアクションとして設定すると、ドロップダウンメニューからTerminal Chatをクリックしなくてもチャットペインを呼び出せる。

 この設定にアクセスするには、[設定]→[アクション]→「Terminal Chatの切り替え]を選択する。使用可能なキーバインドアクションの1つに[Alt]+[a]があるが、必要なキーバインドを自由に使用できる。新しいキーバインドはドロップダウンメニューにも反映される。

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